沈黙は死

Silence = Death

キース・ヘリング

作品解説
『沈黙は死』はキース・へリングを知る上で重要な作品の一つです。アメリカ政府のエイズに対する無関心から、1987年に結成されたエイズ患者支援団「ACT UP(AIDS Coalition To Unleash Power)」のスローガンが、この作品のタイトルになっています。彼は同性愛者で、1990年に31歳の若さでエイズにより亡くなっています。ピンクの三角形はもともとはナチスの強制収容所で同性愛者に付けられたシンボルで、逆三角形でした。それに逆らうように三角形に戻し、同性愛者への理解とHIV・エイズ予防教育を訴えたのです。彼は1988年にエイズと診断され、翌年この作品を製作しました。亡くなる前にエイズや恵まれない子供たちのための慈善活動を目的とした財団を設立しています。
制作年
1989年
素材/技法
シルクスクリーン
制作場所
ニューヨーク
所蔵美術館
    中村キース・ヘリング美術館