サイト・スペシフィック

Site-specific
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サイト・スペシフィックアとは、芸術作品やプロジェクトの性質を表わす用語で、「サイトスペシフィック・アート」は、特定の場所に存在するために制作された美術作品および経過のことを指します。
20世紀後半に絵画や彫刻の概念が拡張され、インスタレーション、ランド・アート、パブリック・アート、パフォーマンス、等のさまざまな表現形態が生まれたことがサイト・スペシフィックな作品やプロジェクトが生まれるきっかけとなったと言われています。
また、日本では1970-80年代のパブリック・アートに対する流行に対する批判として「脱ホワイト・キューブ」「脱美術館」という思想が高まり、既成の空間から飛び出したアートは、場所の固有性を重視するようになりました。
場所の固有性にはその土地の環境や生活空間、歴史的、政治的、文化的な場の成り立ちまで含まれ、作家はその諸条件を理解した上でそれらを作品に組み込み、制作を行います。
日本国内での代表例としては、越後妻有アートトリエンナーレやベネッセアートサイト直島などが挙げられます。
関連アーティスト
川俣正,カール・アンドレ,クリスト,ジェームズ・タレル,リチャード・セラ,ロバート・スミッソン