オランダの美術館(11件)
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アムステルダム国立美術館
(Rijksmuseum Amsterdam)16世紀から17世紀にかけて、世界貿易で財をなしたオランダ。それは黄金時代でした。もちろん文化・芸術に関しても最先端。レンブラントやフェルメールをはじめ多くの名匠を輩出しています。アムステルダム国立美術館はそうしたオランダ画家を中心に、国内外から5000点を超える多くのコレクションを収集、1日ではとても回りきれないほどです。2013年には本格回収。この様子はドキュメント映画にもなりました。改装後は、全体に見やすい展示構成となり、鑑賞しやすくなりました。しかも年中無休。絶対見ておきたい作品はやはりレンブラントの『夜景』でしょうか。魂が震えます。地下にはミュージアムショップもあるので、お気に入りの作品のグッズを買っていきましょう。近くにはゴッホ美術館などもあるので、周辺にホテルをとって、芸術三昧のバケーションというのもよさそうです。Museumstraat 1 1071 XX Amsterdam -
Mocoミュージアム
(The Modern Contemporary Museum Amsterdam)2016年4月、アムステルダムの美術館区域にオープンした新しい現代アート美術館がMocoミュージアムです。アムステルダムのライオネル・ギャラリーのオーナー、ライオネルとキム・ロギーズ夫妻が経営する市立美術館で、アムステルダム国立美術館とゴッホ美術館の中間にあります。Mocoミュージアムの特色は、確固たる自身のヴィジョンを作品で示すアーティストたちに焦点を当てていること。彼らを特別な存在たらしめる現代社会に対する皮肉と風刺によって、訪れる人たちにインスピレーションと刮目の機会を提供する美術館です。コレクションの核はバンクシーとアイシー&ソット兄弟。特にバンクシーはストリートアートのクリエイターと思われがちですが、Mocoは彼のカンバス作品を多数所蔵しています。Honthorststraat 20 1071 DE Amsterdam -
ゴッホ美術館
(Van Gogh Museum)世界中の人がファンと言っていいフィンセント・ファン・ゴッホの作品を中心に集められた1973年オープンの国立美術館。油彩はもちろんですが、素描や様々な人たちとやり取りをした手紙なども保存・所蔵してします。ゴッホの作品の他には、ゴッホと交流があった画家や浮世絵、敬愛していたミレーの作品もあります。ゴッホに関する書籍も多数出版。図書室もあるので、誰でも閲覧可能です。子供にも優しい美術館で、教育プログラムや科学技術を使い、作品の調査をする部門もあります。ちなみに1999年には黒川紀章氏による新館が建てられました。Paulus Potterstraat 7 1071 CX Amsterdam -
アイ・フィルム・ミュージアム
(EYE Filmmuseum)2012年4月オープン、映画と映像を総合的に楽しめる映像ミュージアムです。複数のシアターとカフェスペースをメイン要素とし、それに名画ギャラリーや企画展、映像を使ったインタラクティブ・アートなど様々なアトラクションが一体となった造りです。世界各国の古典映画や現代映画が上映されるほか、特別講義や音楽のライブ演奏も。展示室では有名な映画作家や映像の歴史、人気映画とビジュアルアートの共通点についてなどの知識を深められ、映像やクイズなどを楽しむこともできます。アーカイブの活動も素晴らしく、オランダ国内だけでなく世界中の価値ある映像フィルムを収集保管、公開しています。IJpromenade 1 1031 KT Amsterdam -
レンブラントの家
(Museum Het Rembrandthuis)レンブラントの家は、アムステルダムで画家レンブラント・ファン・レインが1639年から20年間住んでいた家を利用した博物館・美術館です。当時は絵画制作で経済的に潤っていたレンブラント。「夜景」などもこの時期に制作されています。ところがここからがレンブラントは坂を下っていきます。1642年に妻のサスキアが亡くなり、しかもレンブラントは借金のせいで破産。家を追い出されます。1896年、オランダはこの数奇な運命にあった大画家の生誕300年を記念して、この家を保存することを決定。1911年に当時風に内装を再現、博物館としてオープンしました。無料のオーディオガイドがついているので、それぞれの部屋を、レンブラントの足跡を辿りながら楽しめます。Jodenbreestraat 4, 1011 NK Amsterdam -
アムステルダム市立美術館
(Stedelijk Museum Amsterdam)アムステルダム市立美術館はアムステルダム中心部のミュージアム・スクエアにあり、アムステルダム国立美術館、ゴッホ美術館、クラシック音楽の殿堂コンセルトヘボウに隣接した立地です。1874年に市民グループによって設立され、絵画、彫刻、写真、映像、デザイン・ワークなど19世紀から現代までの幅広い近現代アートワークを収集してきました。ピカソ、モネ、セザンヌ、マティス、シャガール、ルノワールなど近現代の巨匠たちの作品も揃えていますが、コレクションの主軸は20世紀後半からの新しいアート。常設コレクションでは、デ・ステイル、コブラ、ヌーヴォー・レアリスム、ポップアート、カラーフィールド・ペインティング、ゼロ、ミニマルアートに焦点を当てています。Museumplein 10 1071 DJ Amsterdam -
マウリッツハイス美術館
(Mauritshuis)マウリッツハイスは、オランダのデン・ハーグにある美術館です。正式名称はマウリッツハウス王立美術館。それほと大きな美術館ではありませんが、収蔵品は珠玉のものが多いです。開館は1822年。展示品にはレンブラント『テュルプ博士の解剖学講義』や、フェルメール『デルフトの眺望』、『真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)』と、美術ファンなら逃せない垂涎ものの作品が多々あります。フェルメールの作品は全世界で35点。そのうち3点がここにあるんですよ。また、デン・ハーグという街もかわいく、整った街並みにトラムが走っていて、しかもゴミが落ちていないようなきれいな街並みなんです。もしマウリッツハイスを訪れるのであれば、デン・ハーグに一泊するのもおすすめです。Plein 29 2511 CS The Hague -
ブレディウス美術館
(Museum Bredius)フェルメールの「真珠の首飾りの少女」で有名なオランダのマウリッツハイス王立美術館。その館長も務めた美術収集家・歴史家のアブラハム・ブレディウスの個人コレクションを展示する美術館が、ブレディウス美術館です。レンブラントの研究家であったブレディウス、そのコレクションの内容はレンブラント・ファン・レイン、アンソニー・ヴァン・ダイク、アルベルト・カイプ、ヤン・ステーンなどの絵画がメイン。美術館の建物には18世紀の邸宅が利用され、館内を飾る装飾品、銀器、デルフト陶器なども見事。まるでその時代にタイムスリップしたような気持ちも楽しめる美術館です。Lange Vijverberg 14 2513 AC Den Haag Nederland -
フランス・ハルス美術館
(Frans Hals Museum)オランダ・ハールレムにあるフランス・ハルス美術館は、世界最大のフランス・ハルス作品を含むオランダ17世紀のコレクションで独特の存在感を放つ美術館です。フランス・ハルスは主に故郷ハールレムで活動し、民衆の生き生きとした姿をテーマに普遍的な人物像を描き出しました。その特徴は「ルース(ゆるい)」「ラフ(荒っぽい)」と表現される大胆な筆致にあります。長いことごく限られた範囲で知られていましたが、19世紀にフランスの美術史家テオフィル・トレ=ビュルガーにより再評価され、レンブラントやフェルメールに並ぶオランダ同時代のもう一人の巨匠だったと認識されるに至ったのです。ハールレムを発祥としオランダ絵画の黄金期は花開きました。フランス・ハルス美術館のコレクションから、その様子を知ることができます。Groot Heiligland 62, Haarlem -
クレラー・ミュラー美術館
( Kröller Müller Museum)実業家のクレラー・ミュラー夫妻のコレクションを基に1938年に開設されたのがクレラー・ミュラー美術館。ヘルダーラント州エーデのデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内のオッテルロー村にあります。アクセスはちょっと悪いですが、オランダんを訪れたら訪れるべき美術館のひとつ。コレクションで多いのはゴッホ。アムステルダムのゴッホ美術館に並ぶほどで、2大ゴッホ美術館ともいわれています。屋外には彫刻作品が多数あり、箱根の彫刻の森美術館はここにインスパイアされたそう。ちなみに、アムステルダムから行く場合には、列車でアペルドールンまたはエーデ・ワーゲニンゲン (Ede-Wageningen) まで行き、それからバスに乗り換えます。入場には、美術館の入館料の他に、国立公園の入場料が必要となります。Houtkampweg 6 6731 AW Otterlo -
ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館
(Museum Boijmans Van Beuningen)オランダのロッテルダムとえば、第二次世界で被害を受けオランダでも近代建築の多い街。ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館はそんな中にある美術館で、中世ヨーロッパ美術から近代美術までの美術を所蔵しています。その設立は、フランツ・ヤコブ・オットー・ボイマンスが1841年にコレクションをロッテルダムに寄付したこと。その後、1958年にはダニエル・ジョージ・フォン・ベーニンゲンが自身のコレクションを寄付し、2人の名前を合わせて「ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館」という名前になりました。この美術館でもっともよく知られているのが、ブリューゲルによる「バベルの塔」。専門家によっては、ウィーンのものより高評価をつけている人もいます。全体的には質が高い佳作が多く、北方ルネサンスから17世紀黄金期のオランダ絵画、近現代の名作を見ることができます。そのほか、ダリやマグリットを前面に出した現代絵画や彫刻庭園も必見。また、さすが実直な博物館と言いましょうか、フェルメールの贋作《エマオの食事》(ハン・ファン・メーヘレン作)も、後世への戒めとして、一般に公開されています。Museumpark 18-20 3015 CX Rotterdam