抽象絵画

Abstract Painting
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「抽象絵画」とはあるものから不要なものを削ぎ落とし、そこから本質として抽出したものを描き起こすことです。その始まりは19世紀の終わりから起こった写実的な美術からの逸脱であり、その限界を基点に急速に発展したと考えられます。具体的には1910年頃にワシリー・カンディンスキーによって描かれた絵画が意識的に描かれた最初の抽象絵画と言われています。抽象絵画の傾向は「表現的抽象」と「幾何学的抽象」に分けられ、表現的抽象はドイツ表現主義、幾何学的抽象はキュビスムから起こったものとされています。前者は主にカンディンスキーの作品に色濃く見られ、自由な色彩・身振りの激しい描き方などを伴った抽象絵画の傾向から「熱い抽象」と表現されました。後者の幾何学的抽象はモンドリアンなどの作品に見られ、主知的で無機的な特徴から「冷たい抽象」と表現されました。この二つの流れは対立している訳ではなく、互いに影響を与え合う関係であり、その後もそれらの動きから派生して抽象絵画に様々な広がりを見せました。抽象絵画において代表的な画家はピエト・モンドリアン(1872-1944)、カンディンスキー(1866-1944)、カシミール・マレーヴィッチ(1878-1935)マーク・ロスコ(1903-1970)などが挙げられます。
関連アーティスト
ワシリー・カンディンスキー,ピエト・モンドリアン,マーク・ロスコ