コラージュアート

Collage art
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「コラージュ(仏・英:Collage)」は、「糊付け」を意味するフランス語です。現代絵画の技法のひとつであり、主に視覚美術の領域で用いられてきました。新聞の切り抜き、雑誌、壁紙などの異なる素材を構成することで、本来の素材が持っていたイメージや性質を切り離し、新しい効果を生み出します。
1912年から1913年頃、キュビスムの創始者であるジョルジュ・ブラックとパブロ・ピカソが、キャンヴァスなどにのりやピンを用いて雑多な素材を貼り付ける技法「パピエ・コレ」を発展させたことに端を発します。キュビストたちは、画面の美的構成の手段として積極的に技法を採用しました。
以降1941年までの間、異なった芸術運動がそれぞれの原則に従い、この技法を発達をさせます。ダダイストやシュルレアリストたちは、画面のなかに唐突な物を配置し異質の物を組合せることで、比喩や象徴、幻想などの意想外の効果を生み出しました。また、「コラージュ」と呼ばれるようになったのは、1919年頃のマックス・エルンストやジャン・アルプの作品以降です。
1941年以降は、多くの画家がコラージュを採用するようになり、数多くの展覧会が開催された結果、一種の凡庸化が見られるようになりました。絵画と彫刻の境界を消滅させることを可能にしたコラージュは、現在まで発展し続けています。
関連アーティスト
メアリー・デラニー,パブロ・ピカソ,ジョルジュ・ブラック,マックス・エルンスト,リチャード・ハミルトン