会田誠

Makoto Aida        
1965年-
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国籍
日本
 
アーティスト解説
現代美術家・会田誠は、サブカルチャーとの関係が深い「新ジャポニズム」の代表的な作家とされています。絵画のみならず写真・立体・インスタレーション・漫画・映像作品など多岐に渡る分野で、美少女・エログロ・戦争・暴力など、社会通念や道徳心に対するアンチテーゼを含むセンセーショナルな作風で知られます。1993年、春画とサブカルを折衷的に結合させた「巨大フジ隊員VSキングギドラ」で注目され、2012年には「会田誠展:天才でごめんなさい」を開催。戦争画へのオマージュと皮肉を描いた「戦争画RETURNS」シリーズや、おびただしい数の美少女を巨大ジューサーにかける「ジューサーミキサー」、突撃し狙撃されて破裂し散華する美少女アンドロイドを描いた「Jumble of 100 Flowers」、東日本大震災と原発を巡る「モニュメント・フォー・ナッシングIV」などが展示されますが、展示室のひとつ「18禁部屋」の内容が児童ポルノ的で性的加害を肯定する表現だとして激しい批判を受けました。会田の芸術では、戦争や原発問題、天皇制や公権力などのテーマが、性的な結合や暴力、破壊と繋がり、接合されて表現されます。美術評論家・椹木野衣との共著書「戦争画とニッポン」の中で、「クールジャパン」として担ぎ出される芸術の危うさ、国家権力が現代美術へ近寄ることへ慎重な眼差しを表明していることから、会田の中の戦争と美少女の結びつきは決して賛美ではないとうかがえます。平然とあっけらかんとした表情で性的加害を受ける美少女たちは、暴力的な状況に巻き込まざるを得ない無防備な私たち全員に対する問題提起なのだとしても、ではなぜ美少女なのか。美少女と暴力の結びつきに特別に心を揺さぶられるものがあるとすれば、その情動について慎重に内省しなければならないのは、天才ではない受け手の私たちなのかもしれません。
経歴

    1965年 新潟県に生まれる。

    1989年 東京芸術大学油画専攻卒業。

    1991年 東京芸術大学大学院修了。

    2003年 会田自身の制作を追ったドキュメンタリー映画「≒会田誠」が公開される。

    2012年 ドキュメンタリー映画「駄作の中にだけ俺がいる」が公開される。

    2013年 第8回安吾賞受賞。