毛沢東
Mao Zedong
アンディ・ウォーホル
作品解説
「毛沢東」のオリジナルは、1972年にアンディ・ウォーホルによって制作されたシルクスクリーン作品です。1961年からポップアートを製作していたウォーホルは、この時にはすでに著名な人物となっており、1970年代から1980年代には社交界から多くの依頼を受け、ポートレイトのシルクスクリーンプリントを多数制作しました。その中でも彼が「毛沢東」を製作したのは1972年にアメリカ大統領リチャード・ニクソンが毛沢東の率いる中国に訪問したことがきっかけです。第二次大戦後の冷戦のきっかけとなる歴史的な出来事ですが、これに対しウォーホルはタイムリーに大衆に向け作品を発表したのです。2011年には米俳優デニス・ホッパーが銃弾で撃ってしまった2発の弾痕が入った毛沢東の肖像画が、30万2500ドル(約2500万円)で落札され、2017年の毛沢東の作品は1260万ドル(約14億円)で落札されています。
制作年
1972年
素材/技法
シルクスクリーン
制作場所
ニューヨーク