電気椅子

Electric chair

アンディ・ウォーホル

作品解説
アンディウォーホルの『電気椅子』の最初の作品は1964年に製作されました。1963年には死刑執行倫理が熱心に議論されており、この流れに沿って彼はタイムリーにこの作品を製作したのです。キャンバスの中央には、空っぽの部屋に置かれた電気椅子が描かれています。椅子には背の高い背もたれ、足元にはレザーストラップ、サイドには長いストラップとバックルが付いていて、座席の下から電気が流れます。また小さな木製のテーブルが背面の壁にあります。死という題材は、美術の歴史において様々な形で繰り返し描かれてきました。アンディウォーホルはそれを『電気椅子』によって示し、見る者に死刑執行の倫理について考えさせています。
制作年
1971年
素材/技法
シルクスクリーン
制作場所
ニューヨーク
所蔵美術館
    滋賀県立近代美術館