ナパーム
Napalm
バンクシー
作品解説
バンクシーの描いた『ナパーム』は一見奇妙であり、この絵の裏に隠された意味は中央の少女の写真を知らない人には理解しがたいでしょう。ロナルド・マクドナルドとミッキーマウスが裸の子供を誘拐しているように見えますが、中央の少女は1972年6月8日に撮影されたベトナム戦争の写真から切り取ったものです。バンクシーはここでアメリカと資本主義社会に対する皮肉を描いています。アメリカの象徴的なキャラクターであるミッキーマウスとロナルド・マクドナルドは笑顔で、背中に火傷を負うこの貧しい女の子は、叫んで走っていて、離れようとしています。東南アジアの貧困国で作られた製品が消費主義のアメリカで売られる現状批判しています。
制作年
2004年
素材/技法
シルクスクリーン
制作場所
不明