卵を調理する婆

An Old Woman Cooking Eggs

ディエゴ・ベラスケス

作品解説
「卵を調理する婆」はベラスケスが宮廷画家になる前に描いた作品で、制作当時はまだ19歳という若さでした。17世紀スペインの画壇では、ボデゴン(厨房画)と呼ばれる静物画が数多く製作されましたが、この作品はボデゴンを代表する作品として取り上げられています。写実主義で細部まで細かく丁寧に描かれ、生き生きとした手の指はいまにも動き出しそうです。現実の見えとは異なる光と陰を描くことで、人物と静物を前面に浮き上がらせています。
制作年
1618年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
セビーリャ
ジャンル