群鷺(伝神開手、一筆画譜)
Egrets from Quick Lessons in Simplified Drawing
葛飾北斎
作品解説
群鷺は北斎が描いた指南書「伝神開手、一筆画譜(でんしんかいしゅ、いっぴつがふ)」の中の1図です。伝神開手は、紙から筆を離さずに1本の線で描く一筆描きの絵手本で、武士や子供、亀、鳥、猫、鼠など、たくさんの人物や動物が一筆描きで描かれています。北斎が名古屋をおとずれた際に、名古屋の文人画家・福善斎(ふくぜんさい)が描いた一筆画を見て感銘を受け、このまま埋もれるのは惜しいと言って名古屋の永楽屋東四郎から出版したものです。永楽屋東四郎(えいらくやとうしろう)は、北斎が「北斎漫画」を出版した版元でもあります。
制作年
1823年
素材/技法
半紙本(多色刷木版画)
制作場所
愛知県名古屋市