北斎漫画

Hokusai's sketches

葛飾北斎

作品解説
「北斎漫画(ほくさいまんが)」は葛飾北斎が絵手本として発行したスケッチ画集で、全15編からなり、人物、風俗、動植物、妖怪変化、さらには遠近法まで、多岐にわたる内容の絵、約4000図が描かれています。最初は画学生のための教本として出版されましたが、さまざまな職業の人やその道具類も描かれていたために幅広い層で評判となり、職人の手引書としても利用されて広く普及しました。この絵手本は、1830年代にヨーロッパに磁器や陶器を輸出する際に緩衝材として使われていたため、浮世絵とともに偶然にヨーロッパに渡ることとなり、結果としてモネやゴッホ、ゴーギャンら、フランスの印象派の画家に大きな影響を与えました。
制作年
1814年 -
素材/技法
半紙本(2色刷木版画)
制作場所
名古屋ほか
所蔵美術館
    江戸東京博物館
ジャンル