唐獅子図屏風

Chinese guardian lions

狩野永徳

作品解説
狩野永徳の作品の中でも最も有名なものはこの『唐獅子図屏風』です。右隻は桃山時代の16世紀に、左隻は江戸時代の17世紀に製作されました。安土桃山時代の絵師である狩野永徳は、『狩野派』という室町時代から江戸時代まで日本の画壇の中心的存在であった画派の主要人物です。『唐獅子図屏風』は秀吉が本能寺の変を聞きつけ、高松城で急遽結んだ講和の際に、毛利輝元に贈った陣屋屏風であると伝えられていますが定かではありません。この作品はサイズが大きく、しかも元はさらに大きな作品であったと考えられているため、秀吉の関係する城などの大広間を飾る障壁画だったとも考えられています。狩野派は織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍などに絵師として仕えたことから日本の歴史を知る上においても重要な資料となっています。
制作年
右隻:桃山時代(16世紀) 左隻:江戸時代(17世紀)
素材/技法
紙本金地着色
制作場所
日本
所蔵美術館
    三の丸尚蔵館
ジャンル