檜図屏風

Cypress Trees

狩野永徳

作品解説
『檜図屏風』は狩野永徳により16世紀に製作された作品です。この絵には引手金具の跡があり、1590年12月にできた八条宮邸の襖絵であったとされています。狩野永徳の最晩年の作と考えられていて国宝にも指定されています。4曲1双のこの図屏風は画面に大きく広がる巨大な檜の圧倒的な姿が迫ってくるようです。金地と金雲の間からは池の水を描いた美しい青が覗いています。障壁画は建物とともに消滅し、現存する永徳の作品は比較的少なく、『檜図屏風』は貴重な現存する作品の一つです。永徳は細かい筆で書き込む細画と豪放な作風の大画のいずれをも得意としていましたが、大量の障壁画の注文に対応するために大画様式で描いていたと言います。
制作年
16世紀
素材/技法
紙本金地着色
制作場所
日本
所蔵美術館
ジャンル