四季花鳥図(聚光院障壁画)
Birds and flowers of the four seasons, Tree
狩野永徳
作品解説
大徳寺塔頭聚光院に収められる『四季花鳥図(聚光院障壁画)』は16面からなる襖絵で、そのうち4面が狩野永徳によって描かれました。狩野永徳の所属した狩野派は、親・兄弟などの血族関係を主軸とした画家集団であり、室町時代から約400年もの間日本の美術界の先頭に立っていました。狩野派は足利義政、織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍といった各時代の政府に絵師として仕えています。初代が狩野正信でその嫡男が狩野元信、そして元信の孫で安土城や大坂城の障壁画を制作したのが狩野永徳です。『四季花鳥図(聚光院障壁画)』は祖父の元信の様式を倣いながら描かれています。ダイナミックで優雅に描かれたこの作品は現存する狩野永徳の代表作の一つです。
制作年
16世紀
素材/技法
紙本墨画
制作場所
日本