レトロスペクト(回顧)

Retrospect

キース・ヘリング

作品解説
『レトロスペクト(回顧)』は1989年のキース・へリングの作品です。横117センチ、縦208センチの大きな作品で、彼の晩年の集大成とも言える作品です。彼は1988年にエイズと診断され、1990年に31歳の若さでエイズにより亡くなっています。エイズと診断された翌年のこの作品には繰り返し描いてきた人間と動物を24のコマに分け、ポップでリズミカルに、カラフルに表現しています。キース・へリングの作品はどれも簡略化されたモチーフですが、動きがあり、見ている者を楽しくさせてくれます。亡くなるまでに4度来日し、日本にも多くの作品を残しているだけでなく子供たちとの交流も深めました。彼は亡くなる前にエイズや恵まれない子供たちのための慈善活動を目的とした財団を設立しています。
制作年
1989年
素材/技法
シルクスクリーン
制作場所
ニューヨーク
所蔵美術館
    中村キース・ヘリング美術館