受胎告知
Annunciation
レオナルド・ダ・ヴィンチ
作品解説
この作品は、ダ・ヴィンチとその師であるアンドレア・デル・ヴェロッキオの共作として描かれました。大天使ガブリエルがキリスト受胎を告げるために聖母マリアのもとを訪れた場面で、処女懐胎の奇跡によってイエスと名付けられ「神の子」と呼ばれる息子を授かることを伝えています。受胎告知は美術作品のモチーフとしては非常に多いテーマで、たくさんの画家が描いています。ダ・ヴィンチとヴェロッキオの『受胎告知』の制作依頼主や初期の来歴については、残念ながらほとんど分かっていません。ウフィッツィ美術館が1867年に入手した時点では、ドメニコ・ギルランダイオの作品とされていました。その後の研究により、現在はレオナルドとヴェロッキオの作品としてほぼ確定されています。
制作年
1472年から1475年ごろ
素材/技法
板に油彩とテンペラ
制作場所
フィレンツェ