死の勝利

The Triumph of Death

ピーテル・ブリューゲル

作品解説
『死の勝利』は1562年に制作された死を風刺的に描いた絵画です。ピーデル・ブリューゲルの『叛逆天使の堕落』『悪女フリート』と『死の勝利』は同じ寸法にて制作されており、三部作として描かれたと考えられています。『死の勝利』はピーデル・ブリューゲルらしく人物たちがとても細かく、そして恐ろしく描かれています。骸骨になった兵士が戦雨様子が描かれている一方で、右下にはリュートを弾く男性と歌う女性が描かれており、これは当時の社会を皮肉っていると考えられます。兵士だけにとどまらず一般市民や貴族、王まで殺害され混沌としています。骸骨が王を助けようとしている様子はなんとも不気味かつ滑稽です。
制作年
1562年
素材/技法
油彩パネル画
制作場所
ベルギー
所蔵美術館