アテナイの学堂
The School of Athens
ラファエロ・サンティ
作品解説
バチカン教皇庁の、現在はラファエロの間と呼ばれる4つの部屋の壁をフレスコ画で飾ることになった際、ローマ教皇ユリウス2世はラファエロに依頼しました。最初に手がけたのが『聖体の論議』。そして次に『アテナイの学堂』に着手します。この絵はラファエロの最高傑作ともいえる盛期ルネサンスの名作です。登場人物はプラトン、アリストテレスなど有名な古代ギリシアの哲学者たちですが、ラファエロははっきりと誰を描いたと言っていなかったので、絵の中に描かれている人物が誰か、正確に言い当てることは非常に難しいとされています。しかも、誰が誰かを説明するような文書や書簡も残っていないのです。また、絵の中の哲学者・科学者が誰なのかを読み解くための印(図像学)を残していたはずなのですが、それも記録として残っていないので、現在も研究者の中で議論が行われています。
制作年
1509年から1510年
素材/技法
フレスコ
制作場所
バチカン