戦争の顔
the face of war
サルバドール・ダリ
作品解説
「戦争の顔」は、第二次世界大戦中にカリフォルニアで作成した作品であるものの、ダリにとってはスペイン市民戦争に対しての戦争の醜さをシュールレアリスム的に表現した作品です。顔の中、瞳や口には骸骨があり、その顔の中にさらに3つの小さな骸骨があって、果てしない死が表現されています。また蛇が群れを成して顔を取り囲んでいることや、背景に広がる砂漠、絶望とみじめさの感情を喚起する茶色の色調によってさらに恐怖や悲しみを訴えかける作品となっています。また、この作品の右下の角には、ダリ自身のハンドプリントを施されています。
制作年
1940年
素材/技法
キャンバスに油彩
制作場所
カリフォルニア