五百羅漢図

村上隆

作品解説
「五百羅漢図」は村上隆の作品で、高さ3メートル、幅は延べ100メートルにもおよぶ大作です。東西南北を司る四神である「青竜」「白虎」「朱雀」「玄武」の名をそれぞれ冠した4面で構成され、十六羅漢を中心に500体の羅漢と霊獣、霊鳥などが、燃え盛る炎や吹きすさぶ風を背景に、幻想的かつダイナミックに描かれています。東日本大震災の際に、未曾有の災害を前に感じた無力感、それでも生きていかなければいけないという状況の中でこの作品の制作を始めたそうです。村上隆は「五百羅漢は500種の人の苦しみをいやしてくれるという逸話もある。震災という死生観のぎりぎりのところが問われるような状況が出現し、五百羅漢というモチーフは俄然リアリティを帯びてきた。」と語っています。
制作年
2012年
素材/技法
板にキャンバスをマウント、アクリル絵の具 4点組