東都駿河町(富嶽三十六景)

Tôto Suruga-cho (Thirty-six Views of Fuji)

歌川広重

作品解説
"「東都駿河町(とうとするがちょう)」は広重が亡くなる前の年に描いた広重最後の名所絵シリーズ「富嶽三十六景」の1図です。|名所江戸百景の「する賀てふ」と同じ場所を別の構図でとらえており、富士が主役の「する賀てふ」と異なり、この作品では富士は遠景に配し、正月ににぎわう駿河町のようすが描かれています。|越後屋にはしめ飾りと門松が飾られ、鳥追い唄をうたう女芸人や、烏帽子に大紋のかっこうをした三河まんざい、笛と太鼓を鳴らす太神楽(だいかぐら:曲芸を行う寄せ芸人)など、正月を祝うおおぜいの門付芸人(かどづけげいにん)が通りにひしめいています。"
制作年
1858年
素材/技法
多色刷木版画
制作場所
江戸
所蔵美術館
    国立国会図書館
ジャンル