坂田怪童丸
Sakata Kaidomaru
歌川国芳
作品解説
"「坂田怪童丸(さかたかいどうまる)」は金太郎の通称で、江戸時代に多くの浮世絵に描かれました。|国芳もまた、怪童丸を主題とした作品を複数描いており、この作品はその中の1枚です。|怪童丸と巨大な鯉はどちらも端午の節句かざりのモチーフで、このふたつを組み合わせた国芳の着想は、江戸の人々におおいに喜ばれました。|怪童丸のたくましさとそれにあらがうの鯉の姿はともに強い生命力が感じられ、子どもの成長を祝うのにぴったりの構図で、江戸時代にとどまらず、この絵の複製品は現在でも初端午を祝う贈りものとして喜ばれています。"
制作年
1836年
素材/技法
多色刷木版画
制作場所
江戸日本橋