みかけハこハゐがとんだいゝ人だ

Looks fierce but is really nice, from the series of Men join to form a man

歌川国芳

作品解説
"「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」は、人が集まって人の顔のかたちになっている「寄せ絵」の一種で、国芳が描いた人体合成画シリーズの1図です。|ひとつひとつの人体のポーズがどれもユニークで、「お尻」を顔のもっとも目立つ位置である「鼻」に据えるセンスには、国芳らしい遊び心が感じられます。|画面の左上には「大ぜいの人が よつて たかつて とふと いゝ人をこしらへた とかく人のことハ 人にしてもらハねバ いゝ人にはならぬ(大勢の人が寄ってたかって、とうとう、いい人をこしらえた。兎角、人の事は人にしてもらわねば、いい人には成らぬ)」という教訓めいた解説文が書かれており、人の形を探しつつ、文の真意を探るという楽しみがあります。"
制作年
1847年
素材/技法
多色刷木版画
制作場所
江戸向島(花街)、現在の墨田区
所蔵美術館
    山口県立萩美術館
    浦上記念館
ジャンル