大納言経信(百人一首之内)

Dainagon Tsunenobu (One Hundred Poems by One Hundred Poets)

歌川国芳

作品解説
"「大納言経信(百人一首之内)(だいなごんつねのぶ)」は、平安時代の歌人・源経信が和歌を詠んでいると、鬼があらわれて漢詩で応えたという説話を描いた作品です。|源経信は小倉百人一首にも選ばれた平安時代後期の歌人で、「から衣うつ声きけば月きよみ まだねぬ人を空にしるかな」という歌を詠んだところ、声(音)の正体は朱雀院の鬼で、風流のわかる鬼は「北斗星前横旅雁 南楼月下擣寒衣」と漢詩で応えたとされます。|恐ろしい鬼の姿に経信は驚くでもなく、むしろ詩のセンスに感心しているかのようです。"
制作年
1840年 - 1842年
素材/技法
多色刷木版画
制作場所
江戸向島(花街)、現在の墨田区
所蔵美術館
    大英博物館
ジャンル