桑名 船のり徳蔵の伝(東海道五十三対)

Kuwana: The Story of the Sailor Tokuzô (Funanori Tokuzô no den), from the series Fifty-three Pairings for the Tôkaidô Road (Tôkaidô gojûsan tsui)

歌川国芳

作品解説
"「桑名 船のり徳蔵の伝(東海道五十三対)」は、三代豊国(国貞)、歌川広重、歌川国芳の3人による合作シリーズ、全62図の1図です。|画題となっているのは、その土地に伝わる伝説や物語などで、国貞が11図、広重が22図、国芳が29図を描いており、「桑名(くわな)」では、禁忌とされる大晦日に船乗りの徳蔵が船を出したところ、巨大な坊主の化け物に遭遇したようすが描かれています。|伝説の内容は、荒れる海に現れた化け物に「怖くはないか」とたずねられた徳蔵が、「渡世よりほかに怖いものはない」と返したところ、化け物が消えうせたという話で、国芳の作品にたびたび登場する恐ろしい姿の化け物とは異なり、姿なき影を表現しているかのようです。"
制作年
1844年 - 1847年
素材/技法
多色刷木版画
制作場所
江戸向島(花街)、現在の墨田区
所蔵美術館
    山口県立萩美術館
    浦上記念館
ジャンル