讃岐院眷族をして為朝をすくう図

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歌川国芳

作品解説
"「讃岐院眷族をして為朝をすくう図(さぬきいんけんぞくをしてためともをすくうず)」は、読本「椿説弓張月(ちんせつ ゆみはりづき)」の場面を描いた作品で、3枚続きの大作です。|為朝の妻、白縫姫(しらぬいひめ)が入水する場面と、為朝が切腹するところを讃岐院の霊に遣わされた烏天狗が救う場面、そして為朝の嫡男昇天丸(すてまる)が巨大な鰐鮫(わにざめ)に救われる場面の、3つの場面が同一の絵に表現されています。|鰐鮫は想像上の生き物ですが、まるで実在するかのようなリアリティあふれる描写で、幻想的ながらも迫力に満ちた作品です。"
制作年
1850年 - 1852年
素材/技法
多色刷木版画
制作場所
江戸向島(花街)、現在の墨田区
所蔵美術館
    山口県立萩美術館
    浦上記念館
ジャンル