油絵

oil painting
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油絵(あぶらえ)は西洋絵画の技法のひとつで、油彩画とも言います。専用の油絵の具を使って、木の板やカンバスなどに描くのが一般的です。
油絵の具は顔料を油で練り合わせて作られたもので、絵筆のほかに金属性のペインティングナイフを用いて表現します。
近年では、絵の具に砂や土を混ぜ合わせたり、ビニール樹脂などを用いてさまざまな質感を表現する作品も見られるなど、表現力に富む、現在もっともポピュラーな絵画技法です。

絵画の材料として油絵の具が用いるられるようになったのは、10~11世紀ごろとされていますが、ギリシアでは5~6世紀ごろにはクルミ油に黄色や金色を混ぜて色付けに使っていたという記録が残っています。
その後も多くの画家が試行錯誤を繰り返して油彩画に取り組みつづけ、15世紀にファン・アイク兄弟が油彩画の技法を確立させると、この技法は一気にヨーロッパ各地に広まりました。

油絵が主流の絵画技法となるまえは、テンペラ画やフレスコ画が西洋画の主流な技法で、油彩画の技法を確立させたヤン・ファン・アイクもまた、数多くのテンペラ画の作品を残しています。
けれど、油彩画の技法によってテンペラ画より輝きのある表現や写実的な表現が可能となり、油絵はヨーロッパの絵画文化を大きく発展させました。
関連アーティスト
ヤン・ファン・エイク