ポスト印象派(後期印象派)
Post-Impressionism
最初に「後期印象派」として1880年代に活躍した画家を呼んだのは、白樺派の面々でした。代表的な画家はフィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌなどですが、それぞれの画風や様式に共通するものはほとんどありません。英語ではPost-Impressionism。つまり、印象派の後、という意味です。彼らは印象派の影響を受けつつ、それを乗り越えようとしていました。このPost-Impressionismという言葉ですが、イギリスで開催された展覧会「マネと印象派後の画家たち Manet and the Post‐Impressionists」に由来しています。この展覧会では、ゴッホ、ゴーガン、ルドン、セザンヌ、マティス、ドラン、ブラマンクなど、様式的にも多岐にわたる画家を紹介していました。こういった画家は、その後、個々人が独自の絵画を生み出そうとそれぞれ模索し、フォーヴィスム、表現主義、キュビスムなどを世に発表していきました。