ドイツの美術館(14件)
  • レンバッハハウス美術館

    (Städtische Galerie im Lenbachhaus)
    museumname
    ドイツのミュンヘンにある美術館で。19世紀の美術収集家であった侯爵レンバッハにより建てられたアトリエを改装しています。カンディンスキーをはじめとする20世紀の前衛美術家のグループ「青騎士」派の画家たちの作品を多く収蔵することで知られています。第二次世界大戦後の1957年には200点を越す「青騎士」派の作品がカンディンスキー作品を中心にガブリエーレ・ミュンターから寄贈されています。そのほかフランツ・マークやクレー、ヨーゼフ・ボイスコレクション、そしてメディア芸術コレクションやゲルハルト・リヒターのような第二次世界大戦終戦以降の作品が数多く並びます。
    Luisenstraße 33, 80333 München
  • シュテーデル美術館

    (Stadelsches Kunstinstitut)
    museumname
    ドイツのフランクフルト・アム・マイン市にある美術館で、フランクフルトで最も重要な美術館のひとつです。1815年に銀行家のヨハン・フリードリヒ・シュテーデルの遺言により設立されました。1937年のナチスの退廃美術狩りによるコレクションの没収や第二次大戦時の空襲による建物の破壊などいくつかの苦難を経験しましたが、1966年に再建。1990年には、20世紀美術の展示と特別展のための別館増築が、オーストリアの建築家グスタフ・パイヒルの設計で行われています。ドイツとネーデルラントの絵画を中心に、14世紀から現代の西洋美術を幅広く収集。各時代の有名美術家の作品を揃え、ドイツ国内はもとより世界的にも有数のコレクションを誇る美術館として親しまれています。
    Schaumainkai 63, Frankfurt am Main
  • フランクフルト・シルン美術館

    (Schirn Kunsthalle)
    museumname
    シルン美術館は企画展専門の美術館。ヨーロッパで最も重要な展示会場のひとつとして知られています。1986年のオープン以来240以上の展示会を開催し、合計880万人以上の来場者を集めました。同時代的な視点から美術史や歴史文化的なテーマに焦点を当て、伝統的な枠内に留まらない、多面的かつ国際的で進歩的な展示活動を展開しています。表現主義、ダダイズムからシュールレアリスム、印象派運動など、ラディカルに時代を変えていったパイオニアたちの仕事や、ポップアート、消費文化時代のアートやプライバシーなど現代的なテーマも網羅。エドワード・キエンホルツ、ヨーコ・オノなど現代作家たちの個展も開催され、さらにジャン・デ・コック、ダグ・エイトキンなど気鋭のアーティストたちがシルンの新しい展開を起こしています。
    Roemerberg 6, 60311 Frankfurt, Hesse, Germany
  • ドレスデン美術館

    (Staatliche Kunstsammlungen Dresden)
    museumname
    ドレスデン美術館はドイツ・ザクセン州ドレスデンにある美術館・博物館群です。世界で最も古い博物館複合体のひとつで、14の博物館と3つの機関、美術図書館などから構成されています。ドレスデン美術館の発祥は16世紀に遡り、ザクセン選帝侯のコレクション、特に1560年にドレスデンレジデンス城に設置された美術室にルーツがあります。18世紀の2選帝侯によるコレクションの拡大・充実を経て、18世紀中葉には彫刻・絵画・陶磁器など全コレクションを系統的に網羅。現在ではヨーロッパでトップクラスのコレクションを誇る美術館となり、ツヴィンガー宮殿内の古典絵画館やアルベルティヌム美術館内の近代絵画館などが特に有名です。またツヴィンガー宮殿はドイツの後期バロック建築の代表作として、ドレスデン市のシンボルにもなっています。
    Taschenberg 2, Dresden
  • ベルリン美術館

    (Staatliche Museen zu Berlin)
    museumname
    プロイセン王家歴代のコレクションを基礎として1830年に発足した「旧博物館」がその発祥ですが、数が膨大になり新たな博物館が周囲に建てられました。よってベルリン美術館は一つの美術館ではなく、ベルリンのプロイセン文化財団によって運営される18の部門から成る総合美術館です。部門には、古代エジプト美術館およびパピルス・コレクション、古代(ギリシャ、ローマ)美術コレクション、先史・初期歴史博物館、古代末期・ビザンティン美術館、古代近東美術館、絵画館、ナショナルギャラリー、彫刻コレクション、イスラム美術館、アジア美術館、インド美術館などがあり、旧博物館、新博物館、旧ナショナルギャラリー、ボーデ博物館、ペルガモン博物館の5館に収められています。
    Bodestrasse 10178 Berlin
  • カールスルーエ州立美術館

    (Staatliche Kunsthalle Karlsruhe)
    museumname
    ドイツのカールスルーエにある美術館です。コレクションは14世紀から16世紀のドイツの初期美術に始まり、19世紀のロマン派、印象派から20世紀前半の表現主義、構成主義、20世紀半ば以降のコンセプチュアルアート、クロスメディア作品まで網羅。西洋美術の広いパノラマを展望できる内容です。本館とオランジェリーと呼ばれる別館の2館構成。本館の常設展には、アルブレヒト・デューラーをはじめ後期ゴシックとルネサンスのドイツ芸術を中心に約800点の絵画や彫刻が展示されています。 オランジェリーには19世紀末から近代までの作品を展示。カールスルーエ美術館が意欲的に拡張している近現代のコレクションが一望できます。
    Hans-Thoma-Str. 2-6, 76133, Karlsruhe, Baden-Wurttemberg, Germany
  • ヴァルラフ・リヒャルツ美術館

    (Wallraf-Richartz Museum)
    museumname
    ヴァルラフ・リヒャルツ美術館があるのは、中世やルネサンス期に大きく栄えハンザ同盟の主要メンバーでもあった都市、ドイツ・ケルン。中世から近代までの美術品を所蔵していますが、世界的に名声を博しているのは中世絵画のコレクションです。特に14世紀から15世紀にかけてこの地を中心に活躍したケルン派の宗教画、ルネサンス芸術、ルーベンスやレンブラントなどバロック絵画のコレクションが見事。さらにドイツ・ロマン主義やフランスの写実主義、印象派などの作品も充実しています。ハイライト作品は、ケルン大聖堂の祭壇飾りを制作したゴシック後期の画家シュテファン・ロッホナーの「薔薇垣の聖母」。
    Obenmarspforten, 50667 Cologne, North Rhine-Westphalia, Germany
  • ルートヴィヒ美術館

    (Museum Ludwig)
    museumname
    1976年、ドイツで最も古い古典絵画美術館であり世界屈指の中世絵画コレクションを持つヴァルラフ・リヒャルツ美術館から独立して誕生。国際的にも重要な近現代芸術のコレクションを所蔵します。コレクションの主軸は、ドイツ表現主義の作品を中心とするハウブリッヒ・コレクションと、美術館の名前にもなったルートヴィヒ夫妻の寄贈による現代アートのルートヴィヒ・コレクション。特にピカソとロシア・アヴァンギャルドのコレクションが有名で、世界屈指の収蔵数を誇ります。そのほか、シュールレアリスムやバウハウス、ポップ・アートなど20世紀の美術様式を総観できる、世界的に名高い美術館です。
    KolnHeinrich-Boll-Platz
  • ゲオルク・シェーファー博物館

    (Museum Georg Schafer)
    museumname
    2000年に実業家ゲオルク・シェーファーのコレクションを元に開館。19世紀、20世紀のドイツ絵画においては世界最大のコレクションを誇り、最も重要な美術館となっています。18世紀初期から20世紀の始めまでを網羅し、後期ロココから古典主義、ロマン主義、印象主義、分離派などコレクションの内容は多岐に渡ります。
    Brueckenstr. 20, 97421 Schweinfurt, Bavaria, Germany
  • ハンブルガー・バーンホフ現代美術館

    (Hamburger Bahnhof, Museum fur Gegenwart)
    museumname
    ハンブルガー・バーンホフ現代美術館は、ベルリン国立美術館群(SMB)を形成するギャラリーのひとつで、現代美術専門の美術館です。館名を直訳すると「ハンブルグ駅現代美術館」。その名の通り、1846年にハンブルクとベルリンの間の鉄道駅舎が美術館の前身です。閉鎖後は改築や修復を繰り返しつつ展覧会場などに使われ、1996年に建築家J・P・クライフスのリノベーションを経て現代美術館としてオープンしました。1万平方メートルにも及ぶ広大な展示スペースを持つこの美術館は、コンテンポラリー・アートの収集家エーリッヒ・マルクスのコレクションを核に、世界で最も大きく重要な現代美術の公的コレクションのひとつとなっています。
    Invalidenstrase 50-51, Berlin
  • イーストサイドギャラリー

    (East Side Gallery)
    museumname
    イーストサイドギャラリーは、1961年から1989年まで西ベルリンの周囲を取り囲んでいた「ベルリンの壁」の崩壊後、そのうち残った壁にアーティストたちが描いた無料公開のギャラリーです。壁には21カ国118名のアーティストの作品が1.3kmにも渡り描かれています。シュプレー川沿いに立つベルリンの壁の絵画の中で最も有名なものが「兄弟のキス」「独裁者のキス」と呼ばれる作品です。正式名称は「神よ、この死に至る愛の中で我を生き延びさせ給え(My God, Help Me to Survive This Deadly Love)」と言います。東ドイツ首相ホーネッカーとソビエト連邦最高指導者ブレジネフがキスを交わす作品であり、当時の東ドイツとソ連の密接な関係を皮肉混じりに表現しています。作品は全部で100点以上で、自由に写真を撮ることもできます。
    Mühlenstraße, 10243 Berlin
  • アルテ・ピナコテーク

    (Alte Pinakothek)
    museumname
    アルテ・ピナコテークはドイツ・バイエルン州ミュンヘンにある国立美術館です。世界でも最古の部類に属する公共美術館で、隣接するノイエ・ピナコテークやピナコテーク・デア・モデルネとともにバイエルンにおける一大コレクションを形成しています。ドイツ語で「旧絵画館」「古典絵画館」を意味するアルテ・ピナコテークが所蔵するのは、中世からバロック期にかけての作品が中心。ドイツ、フランダース地方、オランダ、フランス、イタリア、スペイン絵画の全時代から700点以上を収蔵し、コレクションが体現する中世からルネッサンス、バロックを経てロココ終期までの芸術の変遷は、ここでしか見ることのできない密度の濃さです。
    Barer Strase 27, Munchen
  • ノイエ・ピナコテーク

    (Neue Pinakothek)
    museumname
    ノイエ・ピナコテークはドイツ・バイエルン州ミュンヘンにある美術館で、アルテ・ピナコテークやピナコテーク・デア・モデルネなどからなる美術館群のうちのひとつ。ノイエ・ピナコテークはドイツ語で「新絵画館」を意味し、1853年にバイエルン国王ルートヴィヒ1世が設立、近代芸術専用美術館としてはヨーロッパ最初のものです。ドイツ・ロマン派などドイツ近代絵画を中心に18世紀から20世紀にかけての作品約5000点を所蔵しています。モットーは「ゴヤからピカソまで」。現代芸術の道を発展させた芸術家たちの作品を網羅し、さらにロマン主義、ユーゲント様式、印象派、ナザレ派、ローマで活躍したドイツの芸術家の主要な作品も展示しています。
    Barer Strase 29, Munchen
  • ピナコテーク・デア・モデルネ

    (Pinakothek der Moderne)
    museumname
    ドイツ・バイエルン州ミュンヘンの国立美術館群、アルテ・ピナコテークとノイエ・ピナコテークと並ぶもうひとつの美術館がこのピナコテーク・デア・モデルネです。ドイツ語で「現代絵画館」を意味するピナコテーク・デア・モデルネ、20世紀と21世紀の芸術、建築、デザインを集めたミュージアムとして世界最大のものに数えられます。4つの著名なミュージアム、バイエルン州絵画コレクションの現代美術コレクション、デザインミュージアム、ミュンヘン建築ミュージアム、州立ミュンヘングラフィックコレクションから成る集合体。個々のミュージアムはそれぞれの独自性を醸し出すとともに繋がりを持ち、大きな文化的コンテクストの中で相互に連携する要素として、わたしたちを現代美術に対する新たな発見に誘ってくれます。
    Barer Strase 40 80333 Munchen