プリマヴェーラ

Primavera

サンドロ・ボッティチェリ

作品解説
「世界でもっとも有名な絵画作品の一つ」、「世界で最も研究家が言及し、未だに議論の続く作品」といえばボッティチェリによる《プリマヴェーラ》。描かれているのは、神話の人物で、急成長を遂げるのは春だというアレゴリーは、多くの研究者に支持されています。ちなみに名付け親は、あのジョルジュ・バザーリ。この絵には六人の女性と二人の男性が描かれていますが、中央に立つのは、はっきりとこちらに目を向けた、赤色のガウンと青色のドレスを身にまとったこの女性女性です。足元にはとても精密で、500種類以上の植物と190種類ほどの様々な花が描かれています。そのほか、画面左側には三美神が、画面右側には花模様のドレスをまとった女性が、摘み集めた花を振り撒いています。この絵のアレゴリーは完全に解決されていませんが、依頼したのはメディチ家の一員で、《ヴィーナスの誕生》と共に、世界中の人たちから愛されています。ちなみにウフィツィ美術館に収容されたのは、激動の時代の最中である1919年でした。
制作年
1482年ごろ
素材/技法
板に油彩
制作場所
フィレンツェ
所蔵美術館