オノ・ヨーコ

Yoko Ono    
1933年-
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国籍
アメリカ
アーティスト解説
オノ・ヨーコは、1960年代のはじめにニューヨークで起こり、やがてヨーロッパ各地で展開された前衛芸術の動向「フルクサス」の主要メンバーで、のちにイギリスのロックバンド「ザ・ビートルズ」のジョン・レノンと結婚し、ジョンとともに平和活動を行ったことでも広く知られています。

オノ・ヨーコの父方の祖父は、日本興業銀行の総裁を務めた小野英二郎で、オノの母親は、日本の四大財閥である安田財閥をおこした安田善次郎の孫という財界屈指の家系に生まれ、オノは両親の転勤に伴って幼少期からアメリカと日本を転々としながら成長しました。
そして、やはり父親の赴任先であるニューヨークでサラ・ローレンス大学に在学中に、のちに作曲家となる一柳慧(いちやなぎとし)と結婚。結婚を機にオノは大学を退学し、前衛芸術活動を始めます。

この数年後、オノはフルクサスの運動に参加しますが、オノ・ヨーコの代表作はフルクサスの活動期間に形成されたものが少なくありません。
けれど、彼女の「イベント」は観客のアクション(行動)によってはじめて完成する作品が多く、観客が変われば作品の完成形も変わってきます。
舞台の上に座っているオノの衣服を、オノが裸になるまで観客が切るというイベント「カット・ピース」は世界中のさまざまな場所で上演されましたが、国や地域によってまったく違う「作品」となりました。
「カット・ピース」のイベントは、オノだけでなく参加したもののアイデンティティに対する問いかけであると同時に、苦痛、苦悩、性差別、愛といった多くのテーマを内包しています。

一柳慧との離婚が成立した後、オノ・ヨーコはジョン・レノンと結婚し、ジョンとの共作をはじめとした本格的な音楽活動を展開します。
ジョンが亡くなった後もオノは音楽活動を続け、2018年には新しいアルバム「ウォーゾーン(Warzone)」を発売しました。このアルバムは息子のショーン・レノンがプロデュースしたもので、オノが1970年以降に書いた13曲をアレンジして収録しています。
経歴

    1933年 小野英輔・磯子の長女として東京都で生まれる

    1952年 学習院大学哲学科に入学

    1953年 アメリカのサラ・ローレンス大学に入学して音楽と詩を学ぶ

    1956年 同大学を退学し、前衛アート活動を開始する

    1959年 ジョージ・マチューナスらとともにフルクサスの活動を開始

    1960年 「踏まれるための絵画(Painting To Be Stepped On)」を発表

    1964年 「カット・ピース(Cut Piece)」を開始

    1964年 「グレープフルーツ」を発表

    1966年 活動の場をロンドンに移し、「天井の絵(イエス・ペインティング)」を発表

    1966年 ロンドンのインディカ・ギャラリーで個展「未完成の絵画とオブジェ」を開催

    1969年 ジョン・レノンとジブラルタルで結婚

    2001年 回顧展「イエス、ヨーコ・オノ」がアメリカ美術批評家国際協会の最優秀美術館展賞を受賞

    2001年 イギリスのリヴァプール大学より名誉法学博士号を授与

    2002年 アメリカのバード・カレッジより名誉美術学博士号を授与

    2005年 ニューヨーク日本協会から特別功労賞を授与

    2009年 第53回ヴェネツィア・ビエンナーレで生涯業績部門の金獅子賞を受賞

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