画家

painter
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「画家」とは絵をかくことを職業とする人のことです。画家でも日本画や洋画など、表現方法や使う画材・作成スタイルなどによって、様々なジャンルに分かれます。一般的には、美大や短大・美術専門学校へ進学して美術の基礎を学び、画家になるとされています。画家の仕事は個人のオリジナリティや独創的な表現・センスが重要視される他、活躍の機会が極端に限られているため、画家として生計を立てるということはかなり困難と言えます。
画家の歴史は原始時代の洞窟壁画まで遡ることになります。この時代においては壁画制作者は後世に当時の様子を伝える記録者であり、また同時に観察者の役割を担いました。さらに古代になると、画家の活動は人間が形成した社会での権力者や宗教といった観念から、墳墓壁画の装飾などに見出されるようになりました。その後中世では国家などの形成にともない権力者の下に莫大な富が集約されるなど、社会構造の巨大化が起こります。そこで権力者の下で絵を描く職人が現れるようになります。さらに近代では分業が進み、徐々に画家の社会的な地位を確立していくことになります。西欧を中心としたルネサンスのような美術にまつわる社会運動がその一例です。その後近世になると産業革命が起こり、社会が急激に豊かになりました。芸術もより一般的な存在となり、画家による制作物のみならず、趣味として親しまれるほどになったのです。現代においてはインターネットの普及によってその表現方法はさらに広がり、画家でなくとも本格的な技術を身に付けることが可能になりました。個人の活動がしやすくなった分、画家個人がその表現能力を用いて、大きな財産を獲得しやすくなったとも言えます。