「細雪」~日常への憧憬(オマージュ)~
Information
会期 | 2021年9月11日〜2021年12月5日 |
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会場 | 芦屋市谷崎潤一郎記念館 |
入場料 | 一般500円 65歳以上250円 高校・大学生300円 中学生以下無料 |
開館時間 | 午前10時~午後5時(入館は4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(月曜が祝日の場合は翌日) 年末年始(12月28日~1月4日) 展示入れ替え等の期間 |
電話番号 | 0797-23-5852 |
住所 | 〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-15 |
アクセス | ■最寄駅:阪神芦屋駅より 南東へ徒歩15分。 南側 2番のりばから、31.32.35,36,131系統「新浜町行き」のバスに乗車し、『緑町』下車。東へ徒歩1分。 ■JR芦屋駅より 北側 5番のりばから、31.32.35,36,131系統「新浜町行き」のバスに乗車し、『緑町』下車。東へ徒歩1分。 南側 南口のりばから、24.27系統「新浜町行き」のバスに乗車し、『緑町』下車。東へ徒歩3分。 ■阪急芦屋川駅より 南側5番のりばから、31.32.35,36,131系統「新浜町行き」のバスに乗車し、『緑町』下車。東へ徒歩1分。 |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | https://www.tanizakikan.com/history.html |
展示内容・解説
文豪谷崎潤一郎の代表作「細雪」。そこで描かれるのは、昭和10年代の阪神間に生きる市民の、教養と財産と伝統そしてとりわけ女たちの艶やかな存在感に裏打ちされた、 豊かで美しくおだやかな日常です。それは、当時の谷崎一家の生活の記録でもあり、文豪がこよなく愛した暮らしであったに違いありません。
作品では、春夏秋冬の不変の自然の循環に織り込まれつつ、家族の日々の時間が流れてゆきます。変わらぬ春のめぐりとともに訪れる花見の春はしかし、 一家にとっては年ごとに違う春なのです。日常の時間の流れは、その生活を徐々に変えてゆくのでした。 それは、家族として親しんだ懐かしい生活世界がうしなわれてゆく過程でもあったのです。
「細雪」の頃はまた、戦争の暗く速い流れが、世の中を覆っていった時代でもありました。その時流にあらがうでもなくのみ込まれるでもなく、 一家の豊かでおだやかな日常は、みずからの喪失のリズムをゆるやかに刻んでゆくようにみえます。
この上もなく細やかに描き込まれてゆく、なにげなくも美しく愛おしい日々。文豪が、その至高の筆致で惜しみつつ書きとどめた、うしなわれゆきつつある生活世界へご案内しましょう。
(公式HPより)
アーティスト
- 谷崎 潤一郎