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一度は見たい!世界の有名絵画20選

 

あなたは「名画」と聞いて、どんな作品が思い浮かびますか?

ダヴィンチの「モナリザ」、ピカソの「ゲルニカ」、モネの「睡蓮」など、世界には数多くの有名絵画が存在します。

しかし「なぜこれが名画なのか?」と疑問に思っている方も実は多いのではないでしょうか。

作品鑑賞は、その時代、その画家の背景への知識がないと分からない部分が多くあります。

そこで今回は、絶対に見ておきたい有名絵画20選をご紹介。

「美術史はよく分からない」というあなたも、これさえ押さえておけば大丈夫。

皆さんも作品への理解を深めて、美術鑑賞を楽しんでみてくださいね。

 

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「受胎告知」

「受胎告知」のシーンは聖書『ルカによる福音書』1.26 – 39 の物語を元に描かれています。大天使ガブリエルがキリスト受胎を告げるために聖母マリアのもとを訪れる、というシーンです。画面の右側がマリア、左側にいるのがガブリエルですね。当時のフィレンツェでは、受胎告知をはじめとする聖書の場面を描いた絵画が主流だったため、レオナルド・ダ・ヴィンチ以外にも、たくさんの画家が同じ「受胎告知」を主題とする絵画を発表していますが、ダ・ヴィンチの描いたこの「受胎告知」はフラ・アンジェリコや、エル・グレコの作品と並んで、世界的に有名な絵画として知られています。他の作品でもマリアを描いていますが、ふくよかな印象の描き方と、繊細な布の表現に特に注目したい作品です。

制作年 1472年-1475年
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

レオナルド・ダ・ヴィンチってどんな人?

レオナルド・ダ・ヴィンチはご存知の通り、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」で知られる画家です。芸術だけでなく、機械工学、天文学、解剖学、数学、建築学など、あらゆる分野に精通していたことから、「万能人」の異名をとっています。宗教的主題の作品を多く残しているダ・ヴィンチですが、彼が「受胎告知」を描くことになった経緯については、詳細が未だ解明されていません。

 

所蔵美術館

 

「プリマヴェーラ」

「プリマヴェーラ」はイタリア語で「春」を意味します。日本でも「春」というタイトルで親しんでいる人が多くいると思います。登場人物は一番左の男性がヘルメス、その隣で輪になって踊っているのが「三美神」。一番左から「愛欲」、中央が「純潔」、右が「愛」の女神です。真ん中にいるのは愛の女神ヴィーナス。そのすぐ上にはキューピットが今にも矢を放ちそうな姿で描かれています。そして絵の一番右側にいるのは西風のゼフュロス。彼は西風を吹かせ、春を運ぶ神です。ゼフュロスが抱きつこうとしているのはニンフのクロリスです。クロリスはゼフュロスの手が触れると、フローラという花の女神に変身します。ヴィーナスとクロリスの間に描かれているのが変身後のフローラの姿です。

このように、登場人物の多さと複雑な構成から、この絵が何を意図して描かれたのか、長年研究が行われました。そのことから、「世界でもっとも言及され、議論の的となっている絵画作品の一つ」と言われています。

制作年 1482年
作者 サンドロ・ボッティチェッリ

 

ボッティチェッリってどんな人?

ボッティチェッリは初期ルネサンスを代表する画家。この後にご紹介する「ヴィーナスの誕生」もボッティチェッリの作品です。当時の大富豪メディチ家の保護を受け、宗教画、神話画などの傑作を残しました。

 

所蔵美術館

 

「ヴィーナスの誕生」

この絵は、ギリシア神話の一場面を再現した作品で、女神ヴィーナスが、成熟した大人の女性として海から誕生したシーンを描いた作品です。登場人物は先ほどと同じで左から、西風の神ゼピュロスとニンフのクロリス。海から誕生し貝殻に乗ったヴィーナスを、西風が強く息を吹いて岸へ運ぼうとする様子が描かれています。右側には季節の女神が赤いローブを持ってヴィーナスを迎えています。右側の岸辺の先には果樹園が続いており、これが「黄金のりんごの園」と呼ばれる、ギリシャの理想郷ヘスペリデスです。

制作年 1483年頃
作者 サンドロ・ボッティチェッリ

 

所蔵美術館

 

「快楽の園」

「快楽の園」は、ヒエロニムス・ボスの作品の中で最も有名な作品です。三つのパネルが観音開きになった祭壇画の形式をとっていますが、他に類を見ない異端の祭壇画であることから、どんな目的でこの絵が制作されたのか、長年議論が続いています。異形の生き物や、あらゆる人間の欲望、煩悩を表した世界感で観るものをいつまでも惹きつけてやまない作品です。本物をどんなに近くで見ても、その不思議で解読不可能な世界観は変わりません。

制作年 1490-1510年
作者 ヒエロニムス・ボス

 

ヒエロニムス・ボスってどんな人?

ヒエロニムス・ボスは、ルネサンス期のネーデルラント(フランドル)の画家です。その奇妙な画風から「怪奇幻想の画家」と呼ばれています。その画風は、のちにバベルの塔を発表するピーテル・ブリューゲルにも影響を与え、シュールレアリズム絵画にもその影響は続いています。彼のほとんどの作品が16世紀の宗教改革運動での偶像破壊のあおりを受けて紛失してしまったため、現在はわずか30点ほどになってしまいました。

 

所蔵美術館

 

「最後の晩餐」

「最後の晩餐」は、キリスト教の聖書に登場するイエス・キリストの最後の晩餐を描いた作品です。『ヨハネによる福音書』の13章21節で語られている、イエス・キリストが刑に処される前夜に12人の弟子と共に夕食を摂った際に「12弟子の中の一人が私を裏切る」と予言するシーンが描かれています。

ほとんどの作品が未完と言われる彼の絵画の中で、数少ない完成した作品の一つであり、最も損傷や劣化が激しい絵画としても知られています。「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」として、世界遺産に登録されています。

制作年 1495-1498年
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

所蔵美術館

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院

 

「モナ・リザ」

「モナ・リザ」レオナルド・ダ・ヴィンチの作品の中で、また世界中の絵画中で一番有名な絵画と言っても良いかもしれません。モナ・リザのモデルは、フィレンツェの富裕な商人で、行政官も務めたフランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・デル・ジョコンドだとされています。その謎めいた微笑みや、立体描写の繊細さ、雄大な背景のスケール感など、その当時の油絵としては革新的な表現のこの絵は、現代においてもたくさんの人々を魅了し続けています。

制作年 1503-1519年
作者 レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

所蔵美術館

 

「アダムの創造」

「アダムの創造」は、ミケランジェロがヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天上に描いたフレスコ画の一部で、天井のちょうど一番中央に位置しています。旧約聖書の『創世記』に記された神が、最初の人類たるアダムに生命を吹き込むシーンを描いています。神とアダムの指先が今にも触れようとしている場面は、人間性や世界の始まりをダイナミックで感動的に表現しています。ミケランジェロは、システィーナ礼拝堂の天井画制作の完成までに約4年を費やしました。

制作年 1511年頃
作者 ミケランジェロ・ブオナローティ

 

ミケランジェロってどんな人?

ミケランジェロは、レオナルド・ダ・ヴィンチと並んで有名なイタリアルネサンス最盛期の画家です。絵画以外にも彫刻、建築、詩の分野において作品を残しています。彼の代表作としては同じくシスティーナ礼拝堂内にある「最後の審判」や、彫刻作品「ピエタ」などです。

 

所蔵美術館

システィーナ礼拝堂(バチカン美術館)

 

「バベルの塔」

「バベルの塔」は、旧約聖書の『創世記』11章に書かれた「遠い昔、言葉は一つだった。神に近づこうと人間たちは天まで届く塔を建てようとした。神は怒り、言われた。“言葉を乱し、世界をバラバラにしよう”。やがてその街は、バベルと呼ばれた。」という物語を元に制作された作品です。世界を1つの絵画の中に凝縮したような、その驚異的な描写力とスケール感が多くの人を魅了しています。ブリューゲルが描いた「バベルの塔」はもう1つ、このバベルの塔を完成したすぐ後に、大きなサイズのキャンバスに描かれた作品があり、それぞれに「小バベル」「大バベル」と呼ばれています。どちらの作品が優れているか、は見る人の好みよっても変わりますが、異常なまでの描き込みが目を引くこちらの作品の方が優れている、と判断する人も多いようです。

制作年 1563年
作者 ピーテル・ブリューゲル

 

ブリューゲルってどんな人?

ピーテル・ブリューゲルは、ヒエロニムス・ボスと並んでフランドル絵画を代表する画家です。他にも彼の作品中では「雪中の狩人 」などが有名です。
現在、ブリューゲルの油絵は40点ほど知られています。農民たちの生活を多く題材にしたことから「農民画家」とも呼ばれました。ピーテル・ブリューゲルの一族は他にも多くの画家を輩出しています。

 

所蔵美術館

 

「ラス・メニーナス」

「ラス・メニーナス」はフェリペ4世時代、マドリード宮殿の大きな一室に集まる宮廷人を描いた作品です。幼いマルガリータ王女を取り囲んでいるのは、お付きの女官、侍女、目付役、2人の小人と1匹の犬。彼らの背後には、大きなキャンバスを挟んで画家ベラスケス自身が描かれ、さらに一番奥の鏡には、王と王妃の上半身が映っています。

マルガリータ王女を含め、使用人の何人かがカンバスの中からこちらに意識を向けているのをお分かり頂けるでしょうか。ベラスケス自身の視線は、絵の中からこちら側にいる鑑賞者の方向に向けられています。

鏡の中の王と王妃は、この中では絵画の外、つまり鑑賞者と同じ場所に立っている事になり、鑑賞者は自然と絵画空間との距離を意識させられる形になります。描写力だけでなく、こうした複雑な構造がこの絵画を有名たらしめた要因の1つとなっています。

制作年 1656年
作者 ディエゴ・ベラスケス

 

ベラスケスってどんな人?

ディエゴ・ベラスケスは、スペイン絵画の黄金時代を代表する画家です。フェリペ4世付きの宮廷画家となり、以後30数年、国王や王女をはじめ、宮廷の人々の肖像画、王宮や離宮を飾るための絵画を描きました。ほとんどの期間を宮廷画家として過ごしたため、現在においても作品のほとんどがプラド美術館の所蔵となっています。

 

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「真珠の耳飾りの少女」

「真珠の耳飾りの少女」はヨハネス・フェルメールの代表作で、「青いターバンの少女」という名前でも親しまれています。絵画に描かれたモデルの中では「モナ・リザ」の次に有名な女性かもしれません。同じく彼の代表作「レースを編む女」や「牛乳を注ぐ女」を見てもわかる通り、卓越した描写力もさることながら、外界からの光を鋭く人物に当て、画面全体に感動的な光を生み出しています。

制作年 1665年?
作者 ヨハネス・フェルメール

 

フェルメールってどんな人?

ヨハネス・フェルメールは、ベラスケスと並んでバロック絵画を代表する画家です。現存する彼の作品は、33〜36点と少なく、寡作の作家として知られています。彼の作品は、生前には人気もあり高値で取引されていましたが、あまりに寡作だったことと、個人コレクションだったこと、画題が平凡だったことなどから、次第にフェルメールの名は急速に忘れられていきましたが、19世紀、それまでの非現実的で理想化された絵画から、平凡な画題の絵画が主流として認められ始めると、再び脚光を浴びるようになります。その映像的な描写表現から、フェルメールは描画の参考とするためカメラ・オブスクラを用いていたという説もあります。

 

所蔵美術館

 

「グランド・オダリスク」

「グランド・オダリスク」は、ドミニク・アングル代表作の1つです。オダリスクとは、オスマン帝国のスルタンの後宮の愛妾のこと。この絵が発表された当時は、伸長された女性の裸体が解剖学的なリアリズムを欠いていることから、広い批判をまねきました。

この作品は、アングルの「新古典主義からの離脱」と「エキゾチックなロマンティシズムへの転換」をしめす作品であるとも言われています。アングルは、イタリアのルネサンスの古典絵画を模倣しながらも独自の美意識で画面を構成し、その「アカデミックでありながら新しい」作風は、印象派だけでなくキュビズムにまで影響を与えています。

制作年 1814年
作者 ドミニク・アングル

 

アングルってどんな人?

ドミニク・アングルは、フランス新古典主義を代表する画家です。彼は、官能性を伝えるために湾曲した長い線を絵の中で多用し、そのマニエリスム的な表現は、同時代の批評家から強い批判を受けました。彼の代表作としては、「トルコ風呂」や「泉」も有名です。

 

所蔵美術館

 

「我が子を食らうサトゥルヌス」

「我が子を食らうサトゥルヌス」は、ローマ神話に描かれている「農耕神サトゥルヌスが「将来自分の子に殺される」という予言に恐れを抱いて5人の子を次々に呑み込んでいった」という伝承をモチーフにした作品です。自己の破滅に対する恐怖から狂気に取り憑かれ、伝承のように丸呑みするのではなく自分の子を頭からかじり、食い殺す凶行に及ぶ様子がリアリティを持って描かれています。この作品が発表される前に、画家ルーベンスが同じ場面を描いた作品を描いていますが、狂気に満ち見開かれた眼や、グロテスクな表現が卓越したこちらの作品は、鑑賞者に特に強い印象を与えます。

制作年 1819-1823年
作者 フランシスコ・デ・ゴヤ

 

ゴヤってどんな人?

ゴヤは、ベラスケスと並んでスペインを代表する画家です。40歳でスペイン国王カルロス3世付きの画家となり、ベラスケスと同じく宮廷画家として生きました。40歳代にさしかかり、ようやくスペイン最高の画家としての地位を得たゴヤですが、不治の病に侵され聴力を失います。ゴヤの代表作として知られている「我が子を食らうサトゥルヌス」「着衣のマハ」「裸のマハ」などはいずれも、ゴヤが聴力を失ってから描いたものです。ナポレオン率いるフランス軍がスペインへ侵攻し、スペイン独立戦争が開始した動乱の時期、歴史絵画として有名な「マドリード」を残しました。

 

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「オフィーリア」

「オフィーリア」は、ジョン・エヴァレット・ミレーの代表作です。オフィーリアはウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の登場人物で、この作品では彼女がデンマークの川に溺れてしまう前、歌いながら川に浮かんでいる姿が描かれています。彼はこの作品を制作するために、実際の小川へ行って屋外で数ヶ月かけて描いたり、オフィーリアの部分は自宅のバスタブで、モデルにポーズをとらせたという逸話が残っています。初めてこの絵がロイヤル・アカデミーに展示されたときには広く評価されませんでしたが、後に精緻な草花の描写や自然の風景の正確な描写を賞賛されるようになりました。

制作年 1851-1852年
作者 ジョン・エヴァレット・ミレー

 

ミレーってどんな人?

ジョン・エヴァレット・ミレーは、イギリス古典絵画を代表する画家です。11歳でロンドンのロイヤル・アカデミー付属美術学校に史上最年少での入学を許可され、わずか16歳でロイヤル・アカデミーの年次展に入賞するという優等生でしたが、アカデミーの教育方法や画壇への反発をつのらせていた画家、詩人たちと「ラファエル前派」を結成しました。

 

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「落穂拾い」

「落穂拾い」は、パリの政治的混乱やコレラを避けて、当時芸術家たちの集まっていたバルビゾン村に疎開したミレーが描いた農民画のひとつで、バルビゾン派絵画の代表作に位置付けられています。ただ農村の貧しい人々の姿を描いた作品ではなく、その画題は『旧約聖書』の「ルツ記」に基づいており、ニコラ・プッサンも同じ画題の作品を残しています。

旧約聖書「レビ記」19章9節から10節には、「穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。…これらは貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。」と記されています。

制作年 1857年
作者 ジャン=フランソワ・ミレー

 

ミレーってどんな人?

ミレーはバルビゾン派の代表する画家の1人です。ミレーは、コローや他のバルビゾン派の画家とともに、都市を出て、田園に取材した作品を多く制作しました。彼の代表作「種まく人」や「晩鐘」にも代表されるように、特にミレーは働く農民の生活への関心が強く農民画を多く制作しています。ゴッホに一番影響を与えた画家としても有名です。

 

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「印象・日の出」

「印象・日の出」はクロード・モネの代表作であると同時に、そのタイトルが「印象派」の名前の由来となった、美術史上ではとても重要な意味を持つ作品です。モネはこの作品に関して「ル・アーヴルで部屋の窓から描いた作品で、霧の中の太陽と、そそり立つ何本かのマストを前景に描いた」と述べています。

この作品が初めて展示されたのは1874年の印象派展。当時の社会からの評価は惨憺たるものでした。評論家のルイ・ルロワは、この作品の題を見て、自身が担当する風刺新聞『ル・シャリヴァリ(英語版)』紙のレビュー記事上で、この展覧会を軽蔑の念と悪意をこめて「印象主義の展覧会」と評しましたが、この命名が後に定着し、彼は意図せずに「印象派」の名付け親になりました。

制作年 1872年
作者 クロード・モネ

 

モネってどんな人?

クロード・モネは「印象派」を代表するフランスの画家です。モネたち印象派の画家たちは、ロマン派の豊かな色彩、コローやドービニーらバルビゾン派の緻密な自然観察、クールベの写実主義と反逆精神、マネの近代性を受け継ぎ、伝統的なアカデミズム絵画の決めた主題、構図、デッサン、肉付法・陰影法に縛られない、自由な絵画を生み出しました。

モネは、その中でも特に戸外制作を重視し、物の固有色ではなく、日光やその反射を受けて目に映る「印象」をキャンバスに再現することを追求した画家です。絵具をパレットで混ぜずに、素早い筆さばきでキャンバスに乗せていくことで、明るく、臨場感のある画面を作り出すことに成功しました。その後の連作では光そのものが主役の位置を占めるようになり、物の明確な形態は光と色彩の中に溶融していきます。

 

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「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」

「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は、パリのモンマルトルにあるダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」での舞踏会を描いた作品です。作品の登場人物たちは、ルノワールの友人たちがモデルになっています。当時、ルノワールはこのダンスホールの近くに住んでおり、アトリエから通いながら制作していました。

制作年 1876年
作者 ピエール=オーギュスト・ルノワール

 

ルノワールってどんな人?

ルノワールはモネと同じく印象派の画家です。モネが自然を愛し、風景画を描き続けたのに対し、ルノワールは人を愛し人物画を描き続けました。光や空気を優しいタッチで表現した彼の作品は特に日本人からの人気を集めています。他にも「ピアノに寄る少女たち」「舟遊びをする人々の昼食」などが彼の代表作として知られています。

 

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「星月夜」

「星月夜」は、ゴッホがサン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で療養している時に、部屋の窓から見える日の出前の村の風景を描いた作品です。「今朝、太陽が昇る前に私は長い間、窓から非常に大きなモーニングスター以外は何もない村里を見た」と、ゴッホは弟のテオに手紙に送った手紙の中で《星月夜》の制作背景を綴っています。中央に描かれている教会はフランスの教会ではなく、ゴッホの故郷であるオランダの教会が描かれています。

制作年 1889年
作者 フィンセント・ファン・ゴッホ

 

ゴッホってどんな人?

画家といえばゴッホを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。彼の壮絶な人生や、力強いエネルギーに満ちた作風は、印象派の中でも一線を画しています。彼の力強い描写や激しい色使いは、浮世絵からの影響も大きいと言われています。

かの有名な左耳切断事件のあと、精神状態が悪化したため精神病院に入院しました。「星月夜」をはじめとするうねるような筆致で描かれたゴッホの代表作の多くは、彼が入院してから自殺するまでの期間に描かれました。

 

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「接吻」

モデルはクリムト本人と恋人エミーリエ・フレーゲと言われています。画面の多くを占める金箔は、琳派の影響を受けています。

制作年 1907-1908年
作者 グスタフ・クリムト

 

クリムトってどんな人?

官能的なテーマを描くクリムトの作品は、甘美で妖艶なエロスと同時に、常に死の香りが感じられる。また、「ファム・ファタル」(宿命の女)テーマとして多くの女性をモデルに作品を発表しました。「接吻」に代表される、いわゆる「黄金の時代」の作品には金箔を多用しています。

甲冑や能面などの美術工芸品を含むプライベートコレクションからも明らかなように、彼は日本文化に深く傾倒しており、浮世絵や琳派の影響を強く受けています。

 

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「記憶の固執」

「記憶の固執」は、サルバドール・ダリの代表作であると同時に、シュルレアリスムを代表する作品でもあります。画面に描かれている「柔らかい時計」は彼の作品の代名詞的存在です。ダリをはじめとするシュールレアリスムの画家の多くは、本来なら「硬い」はずの時計を「軽く」て「柔らかい」ものとして描くといった、両極端なものの組み合わせで絵を構成したりして、絵画表現の変革を試みました。ダリは自分の制作方法を「偏執狂的批判的方法 」と称し、写実的描法を用いながら、多重イメージなどを駆使して夢のような風景画を描きました。

制作年 1931年
作者 サルバドール・ダリ

 

ダリってどんな人?

サルバドール・ダリはシュルレアリスムを代表的する画家の一人です。絵画だけでなく彫刻、映像といった様々な形で、奇抜な作品を発表している他、自分を「天才」と自称して憚らず、象に乗って凱旋門を訪れたり、また「リーゼントヘア」と称してフランスパンを頭に括りつけて取材陣の前に登場するなど、数々の奇行や逸話が知られています。

 

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「ゲルニカ」

「ゲルニカ」は、ピカソがスペイン内戦中に描いた作品です。ドイツ空軍のコンドル軍団によってビスカヤ県のゲルニカが受けた都市無差別爆撃(ゲルニカ爆撃)を主題としています。発表当初の評価は決して高くありませんでしたが、やがて反戦や抵抗のシンボルとなりました。

制作年 1937年
作者 パブロ・ピカソ

 

ピカソってどんな人?

ピカソはキュビズムを代表する画家です。生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家と『ギネスブック』に記録されています。また、ピカソは画風が目まぐるしく変化した画家としても有名で、「青の時代」に代表されるように、それぞれの時期が「〇〇の時代」という名前で呼ばれています。ゲルニカの時代には、女性関係に疲弊し、ほとんど筆を持つことがなかったピカソですが、ゲルニカ爆撃を知った後すぐに、絵画の制作に取りかかったと言われています。

 

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