現代アート市場全体で過去最高の売上を記録!2021年の市場動向について詳しく解説
コロナ危機により数多くのアートオークションが中止となり、2019年には全体の売上高が前年の-34%と急激に落ち込んだ世界の現代アート市場。
しかし、そんな社会情勢と呼応するように作品形態やコレクターの嗜好も急速に変化しています。
オンラインオークションへの移行やNFTアートの盛り上がりもあり、2020〜21年の現代アート市場は過去最高の売上を記録しました。
今後、世界のアート市場はどのように変化していくのでしょうか。
アート市場の世界的データバンク「artprice.com」が発表したレポートを元に、2020〜21年の現代アート市場の売上高と傾向を詳しく解説します。
「アート診断」
Q1.希望の価格帯は?
Q2.気になるジャンル・モチーフは?
あなたにおすすめの作品が
57件見つかりました!

煌めくカエルは上を目指す
¥9,900

Sunday afternoon
¥11,000

Over the snap
¥8,470

silver #2
¥9,900

鄂
¥6,600

simimon
¥8,657

びゅう
¥6,600

Drawing No.3
¥7,700
あなたにおすすめの作品が
140件見つかりました!

煌めくトカゲは上を気にする
¥13,200

A study of the color blue ζ
¥19,800

Lakeshore Cottages
¥14,300

Black&Pink Butterfly
¥13,750

bear
¥12,100

風の色。
¥13,200

image
¥13,200

黒い薔薇
¥16,500

Harmony of colors No.114
¥27,500

affection
¥33,000

南
¥13,200

Aqua
¥19,800

Picture C
¥31,350

SATSUKI POP
¥19,800

Ineffable
¥33,000

盆栽
¥19,800
あなたにおすすめの作品が
171件見つかりました!

Deer of the colorful flowers
¥34,100

Whale3
¥110,000

WILLY&SHOE
¥167,200

Jazz Sensation
¥66,000

Underground
¥66,000

Picture C
¥31,350

花びらのぬくもり
¥110,000

The composition of the color 04
¥38,500

Creative switch
¥110,000

Untitled #06
¥69,300

丸のコンポジション
¥60,500

meditation/osteospermum
¥60,500

Willow Glen
¥91,300

superstring theory 8
¥495,000

ななめのせん
¥132,000

Blue green land No.142
¥34,100

Museum
¥77,000

swim
¥285,000
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
73件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!

藪椿 (やぶつばき)
¥66,000

Whale3
¥110,000

桜桃と猫
¥110,000

季節の花 紫陽花
¥38,500

紅白牡丹
¥34,100

meditation/osteospermum
¥60,500
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
135件見つかりました!

ブドウ(クイーンニーナ)
¥25,300

rose in tea cup
¥26,400

林檎
¥33,000

somethings(Twin flowers)
¥27,500

ネコ
¥27,500

Happy flower
¥28,050
あなたにおすすめの作品が
202件見つかりました!

The Red-Bar
¥44,000

生きる
¥143,000

Red Cup and Saucer and Candy
¥66,000

tokyo.shibuya
¥282,700

セーヌ川の畔
¥88,000

縁側の二匹
¥132,000

Landscape
¥66,000

林檎
¥33,000

swim
¥285,000

Vase of flowers
¥44,000
あなたにおすすめの作品が
94件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
177件見つかりました!

German iris
¥19,800

半分こ
¥15,400

冬の針葉樹林
¥19,800

空と月
¥16,500

夕焼けと花畑・10月
¥16,500

Positive Emotion
¥29,700

シンフォニー
¥13,200

紫陽花の輝き
¥13,200

5月の花畑
¥27,500

Rose Garden
¥17,600
あなたにおすすめの作品が
87件見つかりました!

Whale3
¥110,000

Forest at night
¥36,300

夢の入口
¥49,500

Moonlight – 月光
¥35,200

霞の朝
¥41,800

4月のある日
¥49,500

虹の橋さんぽ
¥38,500

シャーレーポピーの丘
¥36,300
あなたにおすすめの作品が
80件見つかりました!

spring
¥8,800

silver
¥8,800

wonder
¥6,600

雪の中で春を待つ
¥7,920

Colour line_S_NO.100
¥8,800

Oh My Rose No.1
¥8,800

水焔の縄文土器
¥8,800

LIFE XLV (45) – BLUE (Image Transfer)
¥3,850
あなたにおすすめの作品が
170件見つかりました!

偶然を運ぶ5
¥27,500

LIFE XXII (Image Transfer)
¥16,500

antelope canyon
¥27,500

Dancing flowers No.9
¥13,200

Harmony of colors No.114
¥27,500

Cherry blossoms – 桜
¥33,000

Aqua
¥19,800

Lakeshore Cottages
¥14,300

Precious junk
¥28,600

Prism(No.1)
¥19,800
あなたにおすすめの作品が
166件見つかりました!

Autumn colors
¥51,110

meditation/osteospermum
¥60,500

Pilgrimage at Sunset
¥55,000

青と丸のコンポジション No,2
¥110,000

Euphorbia globosa#04 No.121
¥49,500

花びらのぬくもり
¥11,000

Earth
¥60,500

Underground
¥66,000
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
あなたにおすすめの作品が
89件見つかりました!

燃えるポピー・5月
¥17,600

月の音
¥26,400

あの日の記憶
¥16,500

冬の針葉樹林
¥19,800

空と月
¥16,500

夕焼けと花畑・10月
¥16,500

Window ー窓-
¥13,200

Red mountain top
¥22,000
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
現代アート市場全体で過去最高の売上を記録
世界アート市場のデータバンク「artprice.com」が発表したデータによると、世界の現代アート市場は2020年7月〜翌2021年6月の1年間に27億ドル(日本円で約3080億円)という過去最高のオークション売上を記録しました。
このデータは世界各地で開催された美術作品のオークションのうち、現代アート作品のみを対象にしたものです。
2021年上半期だけを見ても、現代アートのオークション売上が15億8,000万ドル(日本円で約1796億円)に登り、2020年通年の合計を上回っています。
アート市場全体のうち、現代アートに関する取引の割合は、20年前の2000年〜01年のデータでは全体の3%ほどでしたが、2020年〜21年には、全体の23%を占めるまでに成長しました。
また、コロナ危機により主要なオークションハウスがオンラインに移行したことで、オンライン取引による売上高は前年の3億3700万ドル(約384億円)から、6億6000万ドル(約752億円)にほぼ倍増しています。
アジアアート市場の盛り上がり
今年度の売上がコロナ危機以前(2019年)の記録を上回る記録となった背景には、アジアのアート市場の盛り上がりが大きな要因となっています。
地域別の売上データを見ると、アメリカ、イギリスでは2019年に比べ減少傾向にある一方で、中国は47%もの増加を記録しています。
2大オークションハウスとして知られるクリスティーズが2021年5月に香港で開催した「20世紀、21世紀美術」部門のアートオークションでは、約2億5667万ドル(約292億円)を売り上げ、クリスティーズ社のアジアにおける同部門の売上の過去最高額を記録しました。
アジアのアート市場は年々盛り上がりを見せており、香港はニューヨークに次ぐ現代アートの主要都市となっています。今や、中国はオークション売上高で米国を上回り、世界のアートマーケットの売上の40%を占めています。
オンラインオークションへの移行とNFTアートの盛り上がり
2番目の要因としてartprice.comが指摘しているのは、主要オークションハウスによるオンライン販売への移行と、NFTアートの盛り上がりです。
NFTとは、ブロックチェーンを用いデータに唯一無二の価値を生みだせる暗号資産のこと。
NFTをアート作品に紐付けることで、購入者はブロックチェーン上で作品の所有者と真正性を証明するだけでなく、
・アーティストのデジタル署名
・制作時期
・エディション
・過去の販売記録(誰がいつ取引を行ったか)
など、詳細なファイルを受け取ることができます。
現在、NFTの主要通貨イーサリアムは急上昇中で、アート投資に意欲的な若きミリオネアたちも増加しています。
今年度はNFTアート以外にも、写真やプリントなどのデジタル分野に適した作品が多く取引されました。
ニューヨークのメトロポリタン美術館では、コロナによる経済危機を改善するため、2021年9月に200点以上もの写真・プリント作品をオンラインオークションに出品しました。
NFT、デジタル作品の取引が盛り上がる一方で、彫刻作品の売上は減少傾向にあります。
「ワクチン否定派」や「デルタ変異ウイルス」といった言葉に代表されるように、コロナ危機によって異物に直接触れることを恐れる人々の心理が反映されていると考えられます。
「ブラックルネッサンス」の流行
artprice.comの発表したレポートではさらに、「ブラック・ルネッサンス」についても指摘しています。
ブラックルネッサンスとは、非白人アーティストによる作品を示す言葉です。
2020年の夏に世界中で起こった「All Black Lives Matter」のデモを受けて、多様化の流れはアート業界においても最重要事項となりました。
アメリカの美術館に保管されているアート作品のうち、アフリカ系アメリカ人アーティストが制作したものは1.2%に過ぎず、それを見直そうという動きがここ数年で高まっています。
業界全体においても、美術館の理事会に黒人の男性や女性を加える動きがあります。
こうした業界全体の意識変化の影響を受け、若きアフリカ系アーティストの作品が驚異的な価格で取引され、マーケット全体の風景を変えています。
最も高額で売れたアーティストは?
1位 ジャン=ミシェル・バスキア
ジャン=ミシェル・バスキアは、2021年5月に9,310万ドル(約106億円)の売上を記録しました。
これはバスキア作品の落札額で過去最高額の2番目にあたります。
*1番目は2017年に前澤友作氏が落札した1億1000万ドル(約123億円)
2位 beeple(ビープル)
2位はbeeple(ビープル)という名前で知られるデジタルアーティストで、2021年3月にNFTの史上最高額6,930万ドル(約75億円)という高額で落札されました。
3位 陳丹青(チェン・ダンチン)
第3位は68歳の中国人アーティスト、陳丹青(チェン・ダンチン)です。
アメリカを拠点に40年以上制作している陳丹青の油絵作品「Shepherds, 1980」は、2021年6月に2,520万ドル(約28億円)で落札されました。
コロナ以後の現代アート市場はどうなる?
コロナ危機をきっかけに、急激に変化したアート市場。
主要オークションによる販売への移行とNFTアートの流行によって、アーティストがより即時に多くのコレクターに作品を販売できるプラットフォームが増え続けています。
今後もアート市場においてアジアが主戦場となることは間違い無いでしょう。
同時にデジタルアート・NFTの流行はどこまで加速していくのか、今後の動向が見逃せません。
\ おすすめ記事 /
関連記事

「Tokyo Gendai 2023」国内外から79のギャラリーが参加、主要ギャラリーとアーティストを紹介
2023年4月6日、日本初の国際的アートフェア「Tokyo Gendai」の参加ギャラリーが発表されました。 第1回となる今回はパシフィコ横浜を会場として、2023年7月7日〜9日の3日間開催されます。 国内外から79のギャラリ

狩野派とは?狩野派の歴史、永徳・探幽など有名絵師と代表作を詳しく解説
狩野派は、幕府の御用絵師として襖や障壁画などを制作した絵師集団です。 室町〜江戸時代までの約400年にわたり画壇の中心に君臨しました。 画家としては、狩野派の創始者である正信(まさのぶ)、桃山時代の天才画家・永徳(えいとく)、画

「磯崎 新 ―水戸芸術館を創る―」展が水戸芸術館現代美術ギャラリーで開幕、磯崎新を偲んで
ポストモダン建築の旗手として国内外で活躍し、日本を代表する建築家、磯崎新。 2022年12月28日、老衰のため那覇市内の自宅にて、享年91歳で惜しまれつつこの世を去りました。 磯崎新が設計を手がけたことで知られる、水戸芸術館現代

変化する香港のアートシーン、グローバルからローカルへ
長らくアジア経済の中心地として、またアートマーケットの中心地として君臨してきた香港。 しかし、2020年に施行された国家安全保障とその抗議運動や、ゼロコロナ政策による海外からの観光客の激減など、ここ最近の国内情勢は落ち着きません。

「モナリザ」はなぜ有名なのか?ダヴィンチの傑作の謎や鑑賞ポイントを解説
世界中の誰もが知っていると言っても過言ではない、天才レオナル・ド・ダヴィンチの「モナリザ」。 その魅惑的な微笑みは、今まで多くの人々を魅了してきました。 美術が好きな人の中には「モナリザって、そもそもどうしてこれほどまでに有名な