アートフェア東京横浜
ART

「Tokyo Gendai 2023」国内外から79のギャラリーが参加、主要ギャラリーとアーティストを紹介

2023年4月6日、日本初の国際的アートフェア「Tokyo Gendai」の参加ギャラリーが発表されました。

第1回となる今回はパシフィコ横浜を会場として、2023年7月7日〜9日の3日間開催されます。

国内外から79のギャラリーが参加を予定。

主なギャラリーとアーティスト、各セクションの見どころを詳しくご紹介します。

 

あなたの部屋に合うアートは?
「アート診断」

Q1.希望の価格帯は?

Q2.気になるジャンル・モチーフは?

国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
23件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
30件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
34件見つかりました!
診断をやり直す
国内最大のアートギャラリーで
あなたにおすすめの作品が
55件見つかりました!
診断をやり直す

日本初の国際的現代アートフェア「Tokyo Gendai」

Tokyo Gendai約30年ぶりに日本に誕生する国際的現代アートフェア「Tokyo Gendai」。

「コンテンポラリー(現代)」をテーマに、世界中のギャラリーが参加し、世界で活躍するアーティストから新進気鋭の新人アーティストまで幅広く紹介するアートフェアです。

パシフィコ横浜にて2023年7月7日〜9日の3日間開催。国内外から79のギャラリーが参加を予定しています。

 

出展リストの約40%は日本に拠点を持つギャラリー

国外からの参加ギャラリーは、

 

ペロタン(Perrotin)
アルミン・レッシュ(Almine Rech)
ブラム&ポー(Blum & Poe)
ジャック・シェインマン(Jack Shainman)
セイディ・コールズHQ(Sadie Coles HQ)

 

などが名を連ねており、日本からは、

 

ミヅマアートギャラリー
ナンヅカ
タカ・イシイギャラリー
ミサコ&ローゼン

 

などのギャラリーが参加予定。

出展リストの約40%は日本に拠点を持つギャラリーが占めています。

 

意外な点としては、アートバーゼルやフリーズといった世界トップクラスのアートフェアの常連であるガゴシアン(Gagosian)やペース(Pace)、ハウザー&ワース(Hauser & Wirth)といったメガギャラリーだけでなく、タデウス・ロパック(Thaddaeus Ropac)やリーマン・モーピン(Lehmann Maupin)、グラッドストーン(Gladstone)などアジアに拠点のある中堅ギャラリーが参加していないこと。

これらのメガギャラリーの多くは、Tokyo Gendaiの主催者である「アートアセンブリー」が同じく今年1月にシンガポールで開催したアートフェア「ART SG」には参加していました。

 

4つのセクションで構成

会場内は「Galleries」「Hana」「Eda」「Tane」の4つのセクションで構成されています。

各セクションの主なギャラリーと見どころを詳しくご紹介します。

 

「Galleries」セクション

国内外のギャラリーが出展する 「Galleries」セクション。

Sadie Coles HQ(ロンドン)からは、セクシュアリティ・死・ジェンダーをテーマとした写真・パフォーマンス・彫刻作品で有名なイギリスの現代アーティストSarah Lucasと、文学や民間伝承をテーマとした比喩的な絵画で知られるKati Heckの作品が紹介されます。

 

SCAI THE BATHHOUSE(谷中)からは、日本では未公開の三輪美津子による2010年代の絵画シリーズ「Imaginary Number」の2部作、宮島達男によるLEDインスタレーションをアナログに制作する手法に挑戦した作品「Numerical Beads Painting」の展示を予定。

その他、出展する主なギャラリーとアーティストは以下の通り。

 

Blum & Poe(NY,ロサンゼルス,東京)
奈良美智・五木田智央

 

ミヅマアートギャラリー(新宿区)
O JUN・会田誠・岡本 瑛里・棚田康司・山口晃

 

Taka Ishii Gallery(六本木)
Adam Pendleton・Oscar Murillo・Jadé Fadjoutimi・法貴信也

 

「Hana」セクション

新人・中堅のアーティストを紹介する「Hana」セクション。

アーティストの年齢やギャラリーの創業年数に関する制限が無いのがこのセクションの特徴です。

出展する主なギャラリーとアーティストは以下の通り。

 

MISAKO & ROSEN(豊島区)
廣直高・J. Parker Valentine

 

The Drawing Room(マニラ)
Dominic Mangila

 

Gallery COMMON(渋谷区)
Shohei Takasaki・Alex Anderson

 

Carl Kostyál(ロンドン,ストックホルム)
Marria Pratts

 

「Eda」セクション

アジア出身のアーティストや、歴史的に重要なアーティストをフィーチャーする「Eda」セクション。

Gajah Gallery(シンガポール)からは、インドネシア人アーティストのI Gusti Ayu Kadek MurniasihとYunizarの作品を紹介。

Wada Fine Arts Y++(銀座)は、画家の故石田徹也のスタジオを再現した没入型のプレゼンテーションを展開。

The Columns Gallery(韓国)からは、Eisa Jocson・Han YaJuan・Jeong Myoungjo・木嶋愛というジャンルを超えた4人の女性アーティストの作品が紹介されます。

 

「Tane」セクション

NFT・アニメーション・映画・AR・VR・ゲームなど、デジタルメディア作品をフィーチャーする「Tane」セクション。

NowHere(ニューヨーク)では、日本人メディアアーティストexonemo(エキソニモ)による、リアルな犬小屋の中に販売中のバーチャルペットが展示されているインスタレーション「Metaverse Petshop」を展示。

The Hole(ロサンゼルス)からは、Jonathan ChaplineやRy David Bradleyなど、デジタルメディアの最前線を走るアーティストたちの作品が紹介されます。

 

「観光再始動事業」に採択、観光庁と作り上げる国際的なアートフェア

Tokyo Gendai

「Tokyo Gendai」の開催にあたり、SMBCグループがプリンシパルパートナー、日本航空がオフィシャルエアラインパートナー、寺田倉庫がオフィシャルフェアパートナーとして、同フェアをサポートしていくことが決定。

また、観光庁がインバウンドの本格的な回復を図るために実施する「観光再始動事業」への採択が決定しており、観光庁との連携による取組を行うと発表しています。

観光庁の和田浩一長官はリリースで、以下のようにコメント。

 現代アートは重要な観光資源のひとつであり、国際的なアートの祭典が国内で開催されることにより、日本が国内外から注目を集めるきっかけになると考えております。

本フェアの開催を契機として、多様な価値観にあふれる文化芸術に触れることで、多くの方々が日本の魅力を感じ、日本各地を訪れていただくことを期待しております。

──観光庁長官 和田浩一

 

アートアセンブリーの創設者、マグナス・レンフリューは以下のコメントを発表しています。

日本には素晴らしいアートの歴史があり、その文化は海外にも影響を与えてきました。

その日本で、このような素晴らしい機会を得ることができ、大変嬉しく思います。

私たちは、日本のアートシーンの並外れたポテンシャルに対するTokyo Gendaiのビジョンを共有するアートコミュニティと深く関わるよう努めています。

主催者として私たちは、アートと触れ合っていただく機会をを確実に増やし、国際的な実践基準を守るという実績を積み重ねていきます。

そして、『この素晴らしいフェアはアートにスポットライトを当ててアートの世界における新たな重要イベントになる』という触媒のような役割を果たしてくれると確信しています。

── マグナス・レンフリュー

 

観光庁、SMBCグループといった強力なパートナーとの連携により、国際的なアートイベントとしての成長が期待される「Tokyo Gendai」。

日本がアジアアートシーンの中心地となる日が来るのか、その第一歩と言うべきイベントに期待が高まります。

「Tokyo Gendai」

会期:2023年7月7日(金)ー7月9日(日)
※7月6日(木)はVIP プレビュー

会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい 1-1-1

公式HP:https://tokyogendai.com

 

 

関連記事

「バロック美術」とは?有名な画家と代表作品を分かりやすく解説

「バロック美術」とは? バロック美術は1600年代〜1700年代初頭までの間に発展した美術様式です。 「バロック」とは「ゆがんだ真珠」を意味し、もともとはそれまでヨーロッパで高まった「ルネサンス様式」から派生したものとして、批判

だまし絵クイズ15選!あなたはいくつ見破れる?描き方や有名作家も紹介

平面のはずなのに立体的に見えたり、見る角度によって違うものに見える「だまし絵」。 「どうしてこう見えるの?」と驚かされたことはありませんか? 誰もが一度は目にしたことのある有名なだまし絵や、その作家をご紹介します。 絵の中に隠

「ロマン主義」とは?有名な画家と代表作品について分かりやすく解説

ロマン主義とは? ロマン主義絵画と聞くと、男女が睦合うロマンチックな絵画を想像してしまいそうですが、美術史における「ロマン主義」とは、18世紀後半〜19世紀前半頃に活躍した画家による、個人の思考・欲求・幻想、そして進化続ける当時の

ゴッホの「耳切り事件」とは?左耳を切り落とした理由について詳しく解説

特徴的な色使いと力強い筆致で見る人を引きつけるゴッホの作品。フィンセント・ファン・ゴッホは、その炎のように激しい画風から「炎の画家」と呼ばれています。 世界で最も有名な画家の一人として数えられるゴッホですが、彼が不世出の画家として

黒板アートとは?簡単に描くコツや傑作アートを紹介!

学生時代、毎日のように向かい合った黒板。 先生にあてられて苦手な数式を書かされたり、落書きしたり、いろいろな思い出が浮かぶのではないでしょうか。黒板はどの教室にも必ずある、一番身近な存在でした。 その黒板をキャンパスに見

TOP