ギルバート&ジョージ「CLASS WAR, MILITANT, GATEWAY」

会期終了

Information

 
会期2021年10月14日〜2022年3月6日
会場 エスパス ルイ・ヴィトン東京
入場料 無料
開館時間 11:00-19:00
休館日 会期中無休
電話番号 03-5766-1094
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F
アクセス 東京メトロ 銀座線 / 半蔵門線 / 千代田線 表参道駅 A1出口より徒歩約3分
東京メトロ 千代田線 / 副都心線 明治神宮前(原宿)駅4番出口より徒歩約5分
JR山手線 原宿駅 表参道口より徒歩約10分
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公式HP https://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/detail

展示内容・解説

このたびエスパス ルイ・ヴィトン東京は、ギルバート & ジョージによるアイコニックな大型の3連作《Class War, Militant, Gateway (階級闘争、闘争家、入り口) 》(1986年)を日本で初めて展示いたします。本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションから選りすぐった所蔵品を世界中のより幅広い多くの人々に紹介し続けるフォンダシオンのミッションを、「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの枠組の中で実現するものです。当プログラムは東京のほか、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪のエスパス ルイ・ヴィトンでも継続的に展開されています。

ギルバート・プロッシュ(1943年、イタリア・サン・マルティーノ・イン・バディーア生まれ)とジョージ・パスモア (1942年、英国・プリマス生まれ)は、1967年にロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートで出逢いました。ほどなく彼らは、2人組「ギルバート & ジョージ」を結成することを決め、早くも1969年には、最初期の公開パフォーマンスの1つ《Singing Sculpture (歌う彫刻)》を実演。この作品では、ブロンズ粉を顔に塗った2人がテーブルの上に立ち、カナダ人映画監督レッド・デイヴィスによる1937年の映画『Underneath the Arches(アーチの下で)』の中でバド・フラナガン & チェズニー・アレンが歌った表題曲を口ずさみました。「生きた彫刻」というコンセプトを取入れたこのパフォーマンスは、アートと、生きることの間のあらゆる区別をなくすという20世紀アートの野心的な試みの1つに取組み、それを彼ら自身のものとしました。型通りのスーツとネクタイ姿のギルバート & ジョージは、キャラクターを文字通り体現しており、どんな状況でも無表情を崩さず、ギャラリーや美術館で彫刻のようにポーズをとりました。
1971年、2人は、「万人のための芸術」の推進を目指して写真を用いはじめ、メディアによって形成され広められてきた英国や諸外国の大衆文化の寄せ集めを再生利用しました。タブロイド紙の表紙を賑わす宗教、セクシュアリティ、死、暴力が彼らの作品の主要テーマとなり、2人組としてのキャリアの開始時に居を定めたロンドンのイーストエンドにある労働階級居住地区での暮らしから着想を得ました。ギルバート & ジョージは、普遍的な内容を持つ新種のヒューマニズムを編み出したとはいえ、その明確な解釈を押し付けることは拒否しました。
彼らの著名なフォトモンタージュは、細かなルールに従って厳密に構成されています。最初は白黒、その後はカラー化され、彼らの格子状の構成はしばしば、ステンドグラスになぞらえられてきました。2004年に開始したコンピューターグラフィックスの使用によって、ますます洗練された寓話的な作品を制作できるようになります。

フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションには、最新シリーズからの作品も加わり、1971年から2019年までのギルバート & ジョージの相当数の作品群が含まれています。現代叙事詩のマニフェストである《Class War, Militant, Gateway (階級闘争、闘争家、入り口)》(1986年)は、彼ら初の大作でした。この作品は、共同体への所属から、個人的良心や自己肯定の出現まで、個人の冒険を描いています。彼らのほとんどの作品の場合と同様、イメージは黒枠の格子状に配置され、赤、白、青が主体のフリーズ (帯状装飾)を呈しています。ギルバート & ジョージは、垂直的な「抑圧のピラミッド」を、もはや階級によって分けられていないように見える社会の水平性に置き換えています。この民主的な調和は、ここでは、前景にいるすべての人物が穿いている、簡素な長ズボンや短パンといった青い仕事着を通して表されています。

日本においてギルバート & ジョージの作品が展示されるのは2009年以来のこととなり、エスパス ルイ・ヴィトン東京にとっても、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションから選ればれたこの傑作を日本で紹介できる貴重な機会となっております。
(公式HPより)

アーティスト

  • ギルバート&ジョージ

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