アフガニスタン崩壊
Information
会期 | 2021年10月22日〜2022年1月19日 |
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会場 | 桑原史成写真美術館 |
入場料 | 大人300円(200) 中・高校生150円(100) 小学生100円(80) ※障害者手帳又は療育手帳持参で本人とその介護者1名無料 ( )内の数字は、20名以上の団体金額 |
開館時間 | 9:00 ~ 17:00 |
休館日 | 4月、7月、10月、1月の第3木曜日(展示替えのため) |
電話番号 | 699-5605 |
住所 | 島根県鹿足郡津和野町後田71-2 |
アクセス | JR山口線津和野駅からすぐ |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | http://www.town.tsuwano.lg.jp/kuwabara_photo/index.html |
展示内容・解説
桑原史成写真美術館の今回の展示は「アフガニスタン崩壊」を展示します。
このたびの展示は、2021年8月中旬アフガニスタンのガリ政権が脆くも瓦解しました。それを受け、『アフガニスタン』を展示することにした。
私は、1989年に岩波新書(岩波書店)で『報道写真家』を上梓するのに際し、前年の1988年にアフガンを取材(撮影)しています。この年に、1979年から侵攻を続けて来ていた大国のソ連軍がアフガンの戦場から10年を経て撤退を開始したのです。それは泥沼からの撤収で、15,000人余の戦死者と5万人とも言われる負傷者を出していたのです。私の滞在は1ヶ月間ですが、アフガンの戦場に訪れた束の間の平穏の日常で、“シルクロードの十字路”とも言われてきた、まるで中世の神秘的な中央アジアのアフガンを垣間見ることができました。
米国は、2001年のニューヨークでの「グランド ゼロ」と言われる壮絶な多発テロを機に、その元凶の「タリバン」掃討作戦のためアフガンに20年にわたって軍隊を常駐させ、約10兆円の支出と2,400人余の戦死者を出しながら、この8月で撤収を終える方針でした。イスラム原理主義者による「タリバン」軍の執拗な攻撃の戦略と作戦に、ガリ政府軍は米国の軍備と訓練を持ち合わせながら抗する事が出来なったようです。1975年にベトナム戦争が終息した「サイゴン陥落」の時は、それを予測しながら現場に戻れない失態をおかしたが、どこか体制の瓦解は類似しているように思えます。
報道写真家 桑原 史成
(公式HPより)
アーティスト
- 桑原史成