視覚トリップ展 ウォーホル、パイク、ボイス 15人のドローイングを中心に

会期終了

Information

 
会期2022年1月22日〜2022年6月26日
会場 ワタリウム美術館
入場料 大人 1,200円
大人ペア 2,000円
学生(25歳以下)・高校生・70歳以上の方・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳お持ちの方、および介助者(1名様まで) 1,000円
パスポートチケット 1,500円 (会期中、ご本人は何度でも展覧会へ入場できます。再入場の際、ご本人であることを証明するものをご提示ください)
開館時間 11:00~19:00
休館日 月曜日(3/21は開館)
電話番号 03-3402-3001
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
アクセス ■地下鉄
○東京メトロ銀座線「外苑前駅」3出口より徒歩7分
○東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」A2出口より徒歩9分
○東京メトロ副都心線・千代田線「明治神宮前駅」5出口より徒歩13分
○東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線「青山一丁目駅」1出口より徒歩15分

■JR線
○山手線「原宿駅」竹下口より徒歩14分
○中央線「千駄ヶ谷駅」より徒歩17分

■バス
○都営バス「北青山三丁目」より徒歩3分
○渋谷ハチ公バス「神宮前三丁目」より徒歩2分
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公式HP http://www.watarium.co.jp/jp/exhibition/202201/

展示内容・解説

花をみつめるとき、その何をあなたはみているのか。
1979年、ナムジュン・パイクはテレビのブラウン管のモニターに映る花と、「FLUX」と描かれた鉢に植えられた花、二つの花を一枚の紙にドローイング作品として描いた。ラテン語で「流れ」を意味する「フルクサス(FLUXUS)」は、1960年代、ジョージ・マチューナスを中心とした国際的な芸術運動で、ビデオ・アートの父と呼ばれるパイクのアーティストとしての原点。「いちどビデオテープに映ってしまえば、人は死ぬことを許されない」(ナムジュン・パイクの言葉)。モニターに映った花は枯れることを許されないのだろうか。

コロナ禍で、ただ2年の間に、誰かと実際に会うことは、特別なことになってしまった。何かとの出会いはモニターの画面越しにもたらされる。画面越しの出会いでは、視覚に依るところが増し、触覚や嗅覚などは無力のようだ。共有されつづける画面により、視覚は個人の感覚である以上に、他者と共有する感覚となった。自分と他者を意識するともなく、もはや自分の体験と他者の体験、自分の感情と他者の感情は混在し、その区別さえ難しい。それでも花は美しく咲き、枯れ、その花の美しさを感じているのは、花をみつめているあなた自身である。

アーティストたちが描くドローイングの線は、私たちがみつめているとき、未知のヴィジョンへの補助線となる。ドローイングとの出会いは、道を歩くようなこと。自分の歩幅で、自分のスピードで、未知の場所へと向う。視覚トリップは、身体感覚をともなう。川の向うの花をジッーと目を細めてみつめる、目前の花の絵をパっと目をみひらき凝視する。そのとき、あなたの目は花のように美しい表情をもつ。

視覚トリップ展では、アーティストたちの作品を通し、視覚体験を楽しんでいただきたく、ワタリウム美術館のコレクション作品から、アンディ・ウォーホルの初めてのドローイング集「サムという名の25匹の猫と青い子猫ちゃん」、ナムジュン・パイクが描いた、笑っているテレビ、泣いているテレビのドローイングなど約60点、1984年、ヨーゼフ・ボイスが東京で描いた黒板ドローイング「コンティニュイティ(連続性)」など、14人のドローイングやペインティング作品計160点、さらにゲストアーティストとしてさわひらきの映像作品「/home」「/home (absent room) 」と新作ドローイングを展示します。
1972年、ワタリウム美術館前身のギャラリーがオープン。コレクションとして登場する人物たちは、今や現代美術を代表するアーティストです。新しいアート作品と出会いながら、アーティストと交流し展覧会をつくる姿勢は、今もかわらず、ワタリウム美術館の展覧会に受け継がれています。どうぞワタリウム美術館のコレクションをお楽しみください。
(公式HPより)

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