不断ノ表現展

会期終了

Information

 
会期2022年3月15日〜2022年8月21日
会場 黒川こころの応援団
入場料 無料
開館時間 11:00 ~ 17:30
休館日 木曜日
住所 〒981-3621 宮城県黒川郡大和町吉岡字館下47
アクセス 車でお越しの方
東北自動車道大和ICより、吉岡方面へ右折。県道三号線を直進し、そのまま県道147号線へ進入、直進。T字路のある信号で右折後、進和商事MASTさん(不動産店)のある信号を左折すると間もなく到着、左手にあり。

公共交通機関でお越しの方
JR仙台駅より宮城交通 高速バス「仙台大衡線」に乗車。バス停「吉岡営業所前」にて降車後、徒歩10分。

仙台市営地下鉄泉中央駅より:宮城交通 路線バス5番のりば 吉岡行き(あけの平経由、新富谷ガーデンシティ経由)乗車。バス停「吉岡営業所前」にて降車後、徒歩10分。
公式HP https://m-kissa.com/museum/exhibitions/hudan_no_hyougen_2022/

展示内容・解説

わたしたちが普段、あたり前のように使っている「普段」とは近年になってからの当て字で、当然のように毎日変わりなく繰り返される状態を、もともとは「不断」と表わしていました。民藝運動の父である柳宗悦は、それまで美の対象として顧みられることのなかった工芸品や雑器、下手物(げてもの)と呼ばれる不断使いの安価な雑器の中に「健康の美」や「平常の美」、「用の美」といった「美」の相が豊かに宿ると述べています。
自然からの恵みを材料に、地域の生活様式に応じて作られる工芸品は、その気候風土を生きることによって生み出され、育まれてきたものです。美しく豊かな反面、時に絶対的に厳しく苛酷なそれぞれの土地の、人智を越えたむき出しの自然と共に生きる確かな手だてとして、不断使いの工芸は生み出され、そこに「美」が実現してきたのです。
ところで、わたしたち一人ひとりの存在もまた遥かなる自然の一部です。医学や科学が発達し、心身の仕組みへの理解、解明が進む現在ではありますが、いまだに未知未開の底知れぬ深さを孕み続けています。閉塞的で生きにくい現代社会においては、時に内奥にある野性がうずき、抗うかのように表出してくることがあります。人が創り出す世界観と、ありのままの自然の在りようとの差異による裂け目から、内包していたはずの自然の深淵が顔を覗かせてくるのです。
天地がひっくり返るほどの暴風雨の中、そのあまりの凄まじさに翻弄されながらも自身の存在と向き合い、今日この日をやり過ごすために、あるいは今この瞬間を切り抜けるために続ける、生命の表現活動があります。売るためではなく、展覧会に出品するためでもなく、ただただ自らを癒し支えるため、病いと共に生きるための確かな手だてとして日々の制作、表現の営みがあるのです。
今回、〈造形教室〉を代表する表現者、島崎敏司さん、江中裕子さん、長谷川亮介さんの、不断の日常的な制作の中から紡ぎ出された小品の数々を展示いたします。柳宗悦がもし来場したならば、おそらく「美」の相がそこかしこに宿っているのを発見するであろう「不断ノ表現」を、是非ご覧下さい。
(公式HPより)

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