第74回 正倉院展

会期終了

Information

 
会期2022年10月29日〜2022年11月14日
会場 奈良国立博物館
入場料 一般券 2,000円
高大生券 1,500円
小中生券 500円
キャンパスメンバーズ学生券 400円
研究員レクチャー付き鑑賞券 3,000円

※団体料金の設定はありません。
※障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)・奈良博プレミアムカード会員(1回目及び2回目の観覧)は無料ですが、無料指定券の予約・発券が必要です。

【無料指定券】
・障害者1名 無料 ※ただし、無料指定券の予約・発券が必要
・障害者1名+介護者1名
・奈良博プレミアムカード
開館時間 午前9時~午後6時
金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は午後8時まで
※入館は閉館の60分前まで
休館日 会期中無休
電話番号 050-5542-8600
住所 〒630-8213 奈良市登大路町50番地
アクセス ○近鉄奈良駅から
登大路を東へ徒歩約15分
市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」下車すぐ
ぐるっとバス(奈良公園ルート、大宮通りルート)「大仏殿前駐車場」下車、徒歩5分

○JR奈良駅から
市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」下車すぐ
ぐるっとバス(奈良公園ルート、大宮通りルート)「大仏殿前駐車場」下車、徒歩5分
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公式HP https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202210_shosoin/

展示内容・解説

正倉院宝物は、かつて東大寺の倉であった正倉院に収納されていた品々で、その数はおよそ9000件を数えます。正倉院展は、これらの中から毎年60件前後が厳選され公開される展覧会で、今年で74回目を迎えます。今年の正倉院展も例年と同様に、美しい工芸品から、奈良時代の世相がうかがえる文書まで、様々な品が出陳されます。
天平勝宝8歳(756)6月21日、聖武天皇の四十九日に合わせ、后光明皇后が東大寺盧る舎那仏に献納した品々は、正倉院の中でもとりわけ由緒ある宝物として知られています。今年はその中から、繊細かつ華やかな文様が施された漆背金銀平脱八角鏡(黒漆地に金銀飾りの鏡)などの工芸品のほか、黄熟香(蘭奢待)と並んで名香の誉れ高い全浅香(香木)が出陳されます。
聖武天皇と光明皇后の娘・称徳天皇にまつわる銀壺(大型の銀製の壺)も見逃せません。この品は、天平神護3年(767)2月4日、称徳天皇が東大寺に行幸した際の大仏への献納品と考えられ、その破格の大きさもさることながら、表面に施された騎馬人物や鳥獣の細かな線刻文様が目をひく逸品です。
さらに今年は、奈良時代の装いに関連する宝物が多数出陳されるのも特徴です。犀角魚形(腰飾り)や彩絵水鳥形(鳥形の飾り具)は、高貴な身分の人が腰帯から下げたり、衣服に縫い付けたりして用いたと考えられ、わずか数センチの大きさでありながら、魚鱗や鳥翼に施された精密な細工には目を見張ります。また、犀角や象牙といった珍貴な素材を用い、美しく装飾された斑犀把緑牙撥鏤鞘金銀荘刀子(腰帯から下げた小刀)は、実用性をも兼ね備えた装身具の一種として注目されます。
奈良時代は仏教が国家鎮護の役割を担い、法会が盛んに営まれていました。伎楽面力士(楽舞の面)は、天平勝宝4年(752)の大仏開眼会で使用されたことが墨書から判明する品で、表面に施された鮮烈な赤が華やかな法会の情景を浮かび上がらせるようです。粉地彩絵几(献物をのせた台)の鮮やかな彩色文様や、金銅幡(金銅製の旗)に見るバラエティーゆたかな透彫文様もまた、法会のきらびやかさを引き立たせたことでしょう。このほか、空海が本格的な密教を伝える以前の古式の法具・鉄三鈷(古密教の法具)は、厳かな法会の様子を今に伝えています。
これら数々の宝物は、伝統を重んじる人々の弛まぬ努力によって守り伝えられてきました。会場の最後に展示する錦繡綾絁等雑張(東大寺屛風に貼り交ぜられた染織品)は、江戸時代の天保4年(1833)の開封を機に屛風に仕立て整理された奈良時代の古裂の断片で、正倉院における保存整理のさきがけとして象徴的な意義をもっています。これらの染織品を通して、現代に至る宝物伝承の取り組みに思いを馳せていただければと思います。
(公式HPより)

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