LICHT Breath of Light
Information
会期 | 2022年11月19日〜2022年12月11日 |
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会場 | 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA |
入場料 | 無料 |
開館時間 | 11:00–19:00 |
休館日 | 月曜日 |
電話番号 | 075-253-1509 |
住所 | 〒604-0052 京都府京都市中京区押油小路町238-1 |
アクセス | 地下鉄:「二条城前」駅(2番出口)南東へ徒歩約3分 バス:「堀川御池」バス停下車すぐ |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2022/8728/ |
展示内容・解説
科学の教えるところでは地球上に現存する多種多様な生命は共通の祖先から分岐し、進化してきた。そのような見方からすれば、「生命」そのものは生き続けていることになる。有性生殖と寿命は同時に発生した。光の明滅のように莫大な数の個体が誕生し、成長し、生殖し、老衰し、死んでいくが、それは単に生命が次世代へと効率よく受け継がれるためのプロセスであるという見方もある。たとえそうであるとしても、個体は何かを感じながら生きる。ひとつの個体が死ぬ時、失われるのはその個体の記憶が浸透した感性世界である。
五感が健康である際に思い描かれる生死の間は、それらが壊れていく際に捉えられる生死の間とはおそらく異なる。晩年のアーティストの作品では何かが崩れている。諸感覚がほどけて自走するのだろうか。崩れることは必ずしも悪いことでははない。諸感覚と記憶の配置が緩やかに変化していく老化という現象。それを肯定的に捉える感性学が必要とされる。
岩城覚久(近畿大学文芸学部准教授)
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砥綿正之+ 松本泰章は1991年の《DIVINA COMMEDIA—死のプラクシス—》以来、《trobar clus》(1992-93)、《Gravity and Grace》(1995)、《Trangression》(1997)、《Angel of History》(1999)、《IRIS》(2008)、《sky / sea》(2013)、《Forbidden Colours》(2015)といった作品を発表してきました。本作品《LICHT》は、60歳を目前にした砥綿と松本が2018年の終りごろに二人で話し合ったアイデアを手がかりとして制作されました(翌年11月4日に砥綿は他界しました)。本作品展示に引用されている『フィレンツェだより』の一節は1898年5月に22歳のリルケが記したものであり、1978年に10代で出会った砥綿と松本が88年ごろから開始する二人の共同制作の指針として共有していたものです。
(公式HPより)