彫って摺って色をつけてまた彫って

会期終了

Information

 
会期2022年12月20日〜2023年3月19日
会場 棟方志功記念館
入場料 一 般       550円(450円)
学 生(専門含む) 300円(200円)
高校生       200円(100円)
小・中学生     無料
※ ( )は20名以上の団体
開館時間 9:30〜17:00
休館日 月曜日(祝日及び1月16日、23日は開館)、12月29日~1月1日
電話番号 017-777-4567
住所 〒030-0813 青森市松原二丁目1番2号
アクセス JR新青森駅(新幹線)南口下車
市営バス①のりば「東部営業所」「県立中央病院前」へ乗車約25分 「堤橋」下車 徒歩約10分
JR青森駅(在来線)下車
市営バス駅前③のりば「横内環状-青森駅」「中筒井経由昭和大仏」などへ乗車約15分 「棟方志功記念館通り」下車 徒歩約4分
JR青森駅(在来線)下車
市営バス駅前②のりば「国道経由東部営業所」へ乗車約12分 「堤橋」下車 徒歩約10分
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公式HP https://munakatashiko-museum.jp/winter_exhibition/

展示内容・解説

版画は、版がある限り何度でも摺ることのできる複数芸術です。棟方志功も「摺ることのくり返しが、美しさを増して行くというところに大きなよろこびがあります」(『板画の話』、1953年)と複数性の良さを語り、実際に一つの板木を何度も摺ることがありました。一方で、一枚しか摺らなくても版画であるし、何枚摺ったとしてもそのどれもが独立した一点ものだ、とも考えていました。
 そんな棟方の板画の大きな特徴は、ひとつの板木を繰り返し摺る中で、一点は墨摺りのままにしたり、もう一点には裏彩色(紙の裏から筆で絵具を染み込ませること)をしたり、改刻(彫りを加えること)してから再度摺ったり、それぞれに変化をつけていることです。もちろん、毎回摺りが全く同じになることはありえないのですから、それだけでも全てが独立した作品と言えますが、裏彩色や改刻によって一点一点の違いはより明確になります。
 例えば、1949年の《女人観世音板画巻》は晩年まで何度か摺った作品ですが、墨刷りそのままのものもあれば、後に1969年に摺った際には裏彩色をして色鮮やかに仕上げています。《御鷹揚ゲノ妃々達》は、1963年に弘前市民会館大ホールの緞帳原画として制作したものですが、1964年には改刻し配色を変え、同年の第六回現代日本美術展には《道標の柵》と題名も変えて出品しています。
 冬の展示では、このように様々な手法によって、ひとつの板木を何通りもの作品に変化させた棟方板画の魅力をご紹介します。彩色の有無や配色の違い、改刻の前後等、同一の板木から生まれた、しかし形態の異なる作品を見比べてみてください。また、彫り間違えた部分を一工夫して補ったと思われる作品も併せて展示しますので、棟方板画のユニークな鑑賞ポイントとしてお楽しみください。
(公式HPより)

アーティスト

  • 棟方志功

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