掛井 五郎 展「 哀歌 」

会期終了

Information

 
会期2023年1月14日〜2023年3月26日
会場 東京アートミュージアム
入場料 一般 500円/大高生 400円/小中学生 300円
開館時間 11時~18時30分(入館18時まで)
休館日 月・火・水
電話番号 03-3305-8686
住所 〒182-0002 東京都調布市仙川町1-25-1
アクセス 京王線 各駅停車:新宿→仙川駅 25分(区間急行、快速、各駅停車が停まります)
仙川駅から徒歩4分
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公式HP http://www.tokyoartmuseum.com/exhibition.html

展示内容・解説

神の前で神と共に神なしで生きる(神学者ボンへッファーの言葉)

掛井五郎(1930-2021)は、1950年代から晩年にいたるまで、日本の彫刻界の第一線で活躍を続けてきました。その作品はブロンズによる人間像を中心としたものですが、大胆なデフォルメが加えられた独特なもので、一見しただけで掛井の作品だとわかる個性を備えています。それらは、ときにユーモラスでありながらも、見る者に「人間とはなにか」を問いかけるものとなっています。

本展は2008年に制作された三つの画巻《哀歌》《ヨハネ黙示録》《ノアの箱舟》を中心とした構成となります。いずれも20メートルを超える長大なサイズですが、感情のほとばしりに任せるように一気呵成に描き上げられています。掛井の彫刻作品にもよく登場するような、大胆なデフォルメによる人間の姿と、その間に書き記される言葉(物語)とが一体となって、見る者の胸に迫ってくるものとなっています。

これらの主題は、いずれも、キリスト教に由来するものですが、これらの作品の意味はそこに限定されるものではありません。彫刻作品についても、とくに初期には、キリスト教に由来するタイトルをもつものも多くつくられてきましたが、作者の主眼は、それを通じて、人間という存在の本質を問うことにあるように思われます。その意味では、ロダンの受容に端を発して、日本近代彫刻史のなかで形成されてきた「ヒューマニズムの系譜」に連なるものといえます。

三つの画巻は、長大であることから、これまでは部分的に展示されたことしかありませんでした。本展では《哀歌》の28メートル近い画面のすべてを展示します。また、《ヨハネ黙示録》と《ノアの箱舟》を部分的に展示するほか、同時期のデッサンや彫刻小品なども紹介します。
(公式HPより)

アーティスト

  • 掛井 五郎

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