山口蓬春・新興大和絵会の時代

会期終了

Information

 
会期2023年2月4日〜2023年4月2日
会場 山口蓬春記念館
入場料 一般 600円(20名以上の団体 500円)
高校生以下は無料
障がい者割引 100円割引(同伴者1名を含む)
開館時間 午前9時30分~午後3時30分(入館は午後3時まで)
休館日 毎週月曜日
電話番号 046-875-6094
住所 〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2320
アクセス ○電車でお越しのお客様
・JR逗子駅(横須賀線・湘南新宿ライン)から京浜急行バス3番乗場
・逗子・葉山駅(京浜急行線)南口2番乗場
いずれも海岸回り葉山行(逗12)、「海岸回り福祉文化会館行(逗11)」にて約20分
「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車
バス降車後、逗子に戻りながら信号機付横断歩道を通り過ぎ、山口蓬春記念館の看板を右折し小道を上り、徒歩2分で正門に到着します。
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公式HP https://www.hoshun.jp/exhibitions/

展示内容・解説

山口蓬春(1893-1971)は、10代半ばから白馬会絵画研究所にて油絵を学び、大正4年(1915)に東京美術学校西洋画科に入学します。しかし指導教官の助言などにより大正7年(1918)に西洋画科を退学し、同校日本画科を受験し再入学します。洋画から日本画に転向した蓬春は、当時やまと絵の第一人者であった松岡映丘(1881-1938)の指導のもと、伝統的な日本画技法を学び、その才能を開花させます。大正10年(1921)には、やまと絵の近代化に努めていた映丘を顧問として門下生たちが新興大和絵会を結成し、蓬春も大正12年(1923)に日本画科を首席で卒業すると同会に加わり研鑽を積みます。そして蓬春が大正15年(1926)の第7回帝展に出品した《三熊野の那智の御山》は、特選と帝国美術院賞、皇室買上げという三重の栄誉に浴し、翌年の《緑庭》でも特選を受賞するなど、一躍、蓬春は画壇において脚光を浴びる存在となりました。

この時期、新興大和絵会の特徴とされた岩絵具の群青や緑青などによる色鮮やかな濃彩で描かれた作品が流行するなど、近代日本画史上においてこの新興大和絵の活動は重要な出来事の一つとなっています。新興大和絵会は昭和6年(1931)に解散しますが、蓬春は新たな美術団体・六潮会の結成に参加するなど、新興大和絵会時代では見られなかった新しい日本画表現を模索してゆきます。しかし蓬春の多岐にわたる画業において大正時代から昭和初期に参加した新興大和絵会の時代こそが、蓬春を画壇の第一線に押し上げ、かつ、やまと絵を突き詰めた先に彼がその後創造していく多様な画風の礎を形成したといえるのではないでしょうか。その意味で新興大和絵会は、モダニスト・山口蓬春を生み出すうえで重要な役割を果たしたと言えます。

本展では、新興大和絵会時代の蓬春の作品に着目します。また当館では初となる千葉県成田市の小御門神社に伝わる松岡映丘一門による絵巻を展示いたします。やまと絵の近代化を模索した若き日の蓬春の画業を振り返ります。
(公式HPより)

アーティスト

  • 山口 蓬春

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