わたくし展

Information
会期 | 2022年12月10日〜2023年4月23日 |
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会場 | 伊勢現代美術館 |
入場料 | 一般:¥700 学生(大・高・中):¥500 小学生以下:無料 |
開館時間 | 10:00〜16:30(入館は16:00まで) |
休館日 | 火・水曜(祝日は開館 / 振替休館日あり)夏期・冬期・臨時休館日あり |
電話番号 | 0599-66-1138 |
住所 | 三重県度会郡南伊勢町五ヶ所浦湾場102-8 |
アクセス | 【自動車】 伊勢自動車道 玉城I.Cより県道169号線(サニーロード)経由、南伊勢町(五ヶ所)方面へ、約19km 【公共交通機関】 JR・近鉄線「伊勢市」より三交バス(五ヶ所行き)、「南勢野添」下車、徒歩15分 |
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公式HP | https://www.ise-muse.com/%E6%A3%AE%E7%9C%9E%E5%90%BE-%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%97%E5%B1%95 |
展示内容・解説
小学二年生のとき、敗戦。
火の見櫓がポツンとあるのと、退役将校の老馬が十日川にうかんでいたことが記憶にある。
民主主義の国になった少年達は屑鉄をひろいあつめて北浦鉄工所に持ってゆき、金に替えて野球道具をそろえていった。
夏の日、だれが持ってきたか硬式野球のボールで、岡戸先生と六年の少年がピッチングを始めた。
どちらが投げたかわからんが暴投になり、眞ちゃんの頭にあたった。
球があたったボクは頭をさわってみた。ペコンと凹んでいる。
いたくはなかったけど、まわりがビックリした。教頭先生がボクをリヤカーにのせて街まで走った。
あれから70数年がすぎ、髪の毛も白くうすくなって、その凹が目立つようになった。
少年のころは気になったけど今はそれほどでもない。
今でいうカウンセリング。事始だったろうか、教育熱心な吉田先生(五年担任) — いろいろな絵・カーテンを背に三角定規とラシャバサミを持っている人の絵とかの図を個室で観せて、コレはどういうところと思うかとたずねて、ひとりひとり生徒のこたえを先生はメモしていたと思う。絵は何種類もあったようだ。
不思議な体験としておぼえている。
二年くらい前に週刊文春の中に書かれてあった東畑開人さんの「心はつらいよ」を読んで、そうか吉田先生は子供の心の中を知って教育に生かそうとしたのだと思った。
だけど、このときの先生のこころみはPTAに不安な気持ちをあたえた感じがする。
やっぱり心はつらいか。
森 眞吾
(公式HPより)
アーティスト
- 森 眞吾