線の画家 ベルナール・ビュフェ

会期終了

Information

 
会期2022年3月12日〜2023年3月26日
会場 ベルナール・ビュフェ美術館
入場料 大人
高・大学生
中学生以下 1,000円(900円)
500円(400円)
無料
※学生の方は学生証等をご提示ください。
※障害者手帳ご持参の方は半額となります。
※( )内は20名様以上の団体割引料金です。
※小学生以下のお子様だけでのご入館はできません。保護者の方の同伴をお願いいたします。

<富士山の日割引のお知らせ>
2月23日・富士山の日にご来館の方は、入館料を100円引といたします。他の割引券とは併用できません。当日ご来館の方には記念のポストカードをさしあげます。

7月10日はベルナール・ビュフェの生誕記念日につき無料でご入館いただけます。
開館時間 10:00~17:00(3月―10月)/10:00~16:30(11月―2月)(入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週水・木曜日 (祝日は開館し、金曜を休館)、年末年始
電話番号 (055)986-1300
住所 〒411-0931 静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
アクセス 電車
JR東海道線「三島駅」下車、北口(新幹線口)発、無料シャトルバスあり

東名沼津I.C.および新東名長泉沼津I.C.より伊豆縦貫道へ、長泉I.C.出口を右折してR246に乗り、すぐ次の城山交差点左折、ショッピングモールwell-Dを右に回り静岡がんセンタ―方面(北・富士山側)へ/新東名長泉沼津I.C.より5km
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公式HP https://www.clematis-no-oka.co.jp/buffet-museum/exhibitions/1877/

展示内容・解説

【新館展示室】
画面を覆うひっかき傷のような線、黒い輪郭線、鋭く突き刺さる垂直線…ベルナール・ビュフェといえば「線」で語られてきました。しかしその線は決して一様ではありません。ビュフェの「線」はいつ生まれ、画家は「線」で何を表現しようとしていたのでしょうか。

第二次世界大戦直後に描かれた初期作品では、鉛筆で描きこまれた無数の線、そして細い線を幾筋も重ねるように描かれた輪郭線が目を引きます。戦後の空気と、その痛いような線の表現は見事に呼応し、ビュフェは19歳にして批評家賞を受賞します。当館の創設者が「絶望のオリジナリティ」と呼んだビュフェの「悲哀と絶望に満ちた線」は、たちまちのうちに世界を席巻し、ビュフェを時代を代表する画家にしました。「線」は、一目でわかるビュフェの代名詞となっていったのです。

やがて戦後の空気が薄れ、ビュフェへの評価が変わっても、ビュフェは自身の線を追求し続けます。時にはますます太く黒く世界と「もの」を隔て、時には、絵の具のかたまりとしてカンヴァスに厚く盛り上がり、時にはいまにも溢れ出さんばかりの色彩を封じ込め、時には細く繊細に風景を彩ります。1980年代には、ビュフェは自在な線を駆使し、《ドン・キホーテ》の壮大な物語の個性的な登場人物たちを描き出します。晩年、病に侵されてからも、ビュフェの線の力は変わりません。最後のテーマ展「死」の連作にいたるまで、ビュフェの線の変遷にみちびかれながら、その画家人生をたどります。(全館で100点以上のビュフェ作品をご覧いただけます)

【本館・中展示室】
ベルナール・ビュフェ美術館導入部分となる本館・中展示室では、初期作品を通じて、ビュフェがデビューした時代の空気と、その作品が当時どのように受け入れられていたかを紹介します。

ベルナール・ビュフェは1928年パリ生まれ。10代のほとんどを第二次世界大戦中に過ごしました。戦中・戦後の物資の乏しいときにも、工夫をかさね絵を描き続け、1948年、19歳での『批評家賞』の受賞をきっかけに、一躍人気画家となります。
ちょうどこのころ、1940年代末から1950年代にかけては、さまざまな分野の文化人、芸術家たちがパリのサン=ジェルマン=デ=プレ界隈のカフェで交流し文化を生み出していました。神経質な細い線、色彩のなさ、投げ出されたかのようなモチーフなど、ビュフェの表現は、サン=ジェルマン=デ=プレの“顔”であったサルトルやカミュの思想とも結びつけられ、熱狂的に支持されました。そうしたパリの空気の中、ビュフェは時代のシンボルとなっていったのです。

ビュフェの初期作品、およびパリを描いた作品とともに、サルトル、サガン、グレコなど、時代を彩った面々をとらえた写真も展示します(撮影:ロベール・ドアノー)。ベルナール・ビュフェを生み出した時代である「サン=ジェルマン=デ=プレの時代」を感じてみてください。
(公式HPより)

アーティスト

  • ベルナール・ビュフェ

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