佐藤信太郎 Boundaries

会期終了

Information

 
会期2023年3月23日〜2023年5月13日
会場 PGI
入場料 無料
開館時間 月~土/11:00~18:00
休館日 日・祝日 展示のない土曜日
電話番号 03-5114-7935
住所 〒106-0044 東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F
アクセス 大江戸線赤羽橋駅中之橋口徒歩4分
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公式HP https://www.pgi.ac/exhibitions/8566

展示内容・解説

PGIでは、佐藤信太郎の新作展「Boundaries」を開催します。

佐藤は、都市形成の基盤となる地面をテーマとした初期作品「Geography」から始まり、その後、歓楽街の様相を捉えた「夜光」、非常階段の上から街を俯瞰してみる「非常階段東京」、スカイツリーの建設過程において変貌する周辺地域の歴史を見つめた「東京|天空樹 Risen in the East」と、生き物のように変貌し続ける都市、東京を記録してきました。

主に東京の東側をテーマにしてきたこれまでの作品から、前作「The Origin of Tokyo」では東京の中心である皇居を舞台に、東京という都市が持つ土地の歴史や記憶、人の営みによってもたらされた特有の雰囲気を捉える試みをおこないました。この撮影のなかで、かつて江戸城が海に面しており、東京がその海と陸の境界から生まれ、発展したことに気づいた佐藤は、これをきっかけに「都市の境界について考えるようになった」と語っています。そして、自身の原点でもある、都市を形成する土台となっている土地そのものに再び着目します。

本作「Boundaries」は、かつて海と陸の境界だった崖が舞台です。草木が生い茂り鬱蒼とした境界独特の雰囲気を漂わせ、一見森のようでありながら、実際は垂直に迫り上がる崖が数キロにわたり続く場所を、佐藤作品の特徴である、細部へのこだわりと緻密な描写で、一つ一つ丁寧に記録していきます。撮影した写真をパソコン上で繋ぎ合わせ、一つのイメージを作り上げ、更に草木や花を幾層にも重ね合わせることで時間と空間が複雑に積み重なった多層的な空間が現れています。

「Geography」では、平面を平面的に撮ることで多角的な視点をもたらし、様々なイメージの喚起をもたらしましたが、

この複雑なレイヤーの重なりは時空間の揺らぎをもたらし、「境界を写すというより、境界を作るという方が近いかもしれない」と語るように、異質でありながら圧倒的な存在感を放っています。

本展ではアーカイバルピグメントプリント約20点を展示致します。
(公式HPより)

アーティスト

  • 佐藤 信太郎

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