ジョージェ・オズボルト「The pleasure principle」
Information
会期 | 2023年2月25日〜2023年3月25日 |
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会場 | TARO NASU |
入場料 | 無料 |
開館時間 | 火~土/11:00~19:00 |
休館日 | 日・月・祝 |
電話番号 | 03-5786-6900 |
住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4F |
アクセス | 地下鉄六本木駅1・3出口徒歩2分 |
地図 | Google MAPで見る |
公式HP | https://www.taronasugallery.com/exhibition/current/ |
展示内容・解説
セルビア出身のジョージェ・オズボルトは古今東西の描かれた「イメージ」を分解して再構成する、いわばコラージュにも似た手法で独特の絵画世界を作り続けてきた。インスピーレション源となるのは絵画のようなファインアートにかぎらず、商業デザインやファッション、音楽といった多様な文化からすくい上げた画像である。すべての作品に通底する歴史意識と風刺精神、ほの暗いユーモアは東欧の裕福な家庭に生まれながら、イギリス留学中に起こった祖国での革命によって故国喪失者となったことや、その後の世界放浪といった異文化遭遇の経験のなかで培われた「生き抜くための術」に起因するといえるかもしれない。
今回、オズボルトが一連の作品の主題としてとりあげたのは「名画」として認識されている西洋美術史上の著名な絵画の断片的イメージである。
画像アプリで切り取られたかのように背景を失い、バラバラなモチーフとして残った「名画の断片」は、本来、強力な視覚情報だったそれらが、複製の過程で無力化された姿ともいえよう。その姿に、様々な形で分断され、断片化されていく現代人の日常とアイデンティティを想起することも不可能ではあるまい。
文脈を失うことで意味を失い、伝えるべきメッセージを失って色と線の塊として取り残されたそれらの「画像」は、果たして鑑賞者の視線によって新たな意味を与えられ、「再生」を果たすのだろうか。かつて属していたのとは異なる、未知なる空間に放り出されたそれらの「画像」は、いかにして生き延びることができるのだろうか。
(公式HPより)
アーティスト
- ジョージェ・オズボルト